社会学者が綴る京都の街との20年ものつながり、著者は安田雪、関西大学社会学部教授、コロンビア大学大学院博士課程修了、組織や社会集団を中心に、分野横断的にネットワークの構造と影響を考察2008年から京都在住、著書「つながりを突き止めろ」他
概要
桜とともに暮らす町―京都のはじまりに、円山公園の枝垂れ桜、三島由紀夫も嘆いた京都観光客のマナー、まるたけえびすにおしおいけ、メメント・モリ・命のはかなさ、舞妓ちゃんほど怖いものはない、ベニスと京都―ハリーズバーにて、ちょっとだけ謙虚に、都をどりか・花見音頭か、ヨーイヤサァーを笑わせる、都をどりの番組表、祇園の町家の中では、祇園のお遊びへの入口、春の祇園の京料理、チェリーブロッサム・ダンス、銀座とも六本木とも新宿とも違う、一見さんお断り、エリザベス舞妓さん、夜店の灯りとぼんぼん、吉野家の牛丼の美味しさがわからなくなってはいけない、花の終わりに・人の始末あり、はれがましさと自分の立ち位置、夏の祇園、つながりの熱、緑のしずく、光の波紋、ほのかな光の約束ー初夏の蛍に寄せて、紫陽花の夢幻、薪能ー白足袋さんの夕暮れ、浴衣の準備とちまき作り、屏風祭りと宮様、動く神殿、動かぬ信仰、鉾の辻のきらめき、儀式は何のためにあるのか、七月一七日=巡幸の朝、出世を願う後祭の鯉山、ゆく夏を見送る灯り-送り火と京の地蔵盆、子供たちと走る風―地域に宿る季節のリズム、風がつなぐ声と声ー秋空の下の運動会、袖に宿る作法、街に息づく知恵、京の四方の守り神、剣鉾がゆれるときー粟田の秋、祈りと異界がまじわる、ひと包みのまごころ、ひとつながりの町、楠荘ものがたり、三条の老舗が伝える,香るわしのかたち、荒井亭さんのコロッケ、色づくには、まだ早く―10月の京都、青進め、黄色上等、赤勝負、トラベル・ライト、一メートルの思いやり―京都に生きる距離感、秋風とともに薫ル―時代祭とコーヒーの香、お福さんの思い出、紅葉の扉が開く時まつりル共にス、はんなりと、借りた時間のしとやかさ、采をたづさえてー吹き寄せと昆布、京の師走と迎春―静かな宴と温かな記憶、錦市場の年の瀬、冬の支度と、温かな味ーいもぼうと蒸寿司、干菓子「京の12月」、京都のお重―世代を超える菱岩さんの待ち行列、元旦は大福茶から、おかえりなさい、正月の午後、湯気に溶ける冬の滋味―スッポン鍋の夜、山の恵み、火にほぐれてー比良山葬の熊鍋、吉田神社の節分、バレンタインデーの真の勝者スタンドさんでビールセット、町と人、やわらかに結ばれて、子供たちの地域に宿る
感想
京都の四季を通じた暮らし方を紹介、春は円山公園の桜、都をどり祇園界隈、夏は祇園祭、送り火、秋は運動会、粟田祭、時代まつり、紅葉、冬はいもぼうと蒸寿司、菱岩さんのお重、スッポン鍋、熊鍋、吉田神社節分、南禅寺のお茶の稽古、
まとめ
桜と共に暮らす町、夏の祇園、つながりの熱、子どもたちと走る風京の師走と迎春、間合いの中のつながりを考察、12か月を愉しむ作法と美意識を紹介、