レビュー・原爆誕生

悪魔の兵器こうして誕生、開発した科学者の内面を軸に投下までの経緯を描く、著者は鈴木冬悠人、慶応義塾大学法学部卒業、NHKグローバルメディアサービス番組制作センター・プロデューサー、主の番組は「なぜ日本は焼き尽くされたなか」、

概要

原爆の父と呼ばれる男たち、三人の父たち、原爆開発の動機、科学者たちの証言記録、レオ・シラード・原爆開発をいち早く訴えた男すべてはナチスドイツから、ユダヤ人・レオ・シラード、ハンガリーからドイツ・アメリカへ亡命、核分裂は爆弾、現実的兵器・原爆世界が恐れたハイゼンベルク、アインシュタインを担ぎ出す、進まない原爆開発、破竹のナチス・シラードの焦燥、ヴァ二―ヴァ―・ブッシュ・原爆開発を国家計画にした男、兵器開発を取り仕切る、開発に立ちはだかるもしの壁、元素94の可能性、ブッシュの困惑と逡巡、科学により勝利、「科学研究開発局」、42でMIT副学長・カーネギー研究所所長に転身、戦争に貢献、原爆開発とこの戦争、ノーベル賞物理学者アーネスト・ローレンス、英国から報告・原爆製造可能、議会を通さず承認したルーズベルト、全力推進、ブッシュと大統領との関係、真珠湾攻撃で一変、ロバート・オッペンハイマー・原爆完成させた男1、理論物理学スペシャリスト、左翼活動、野心と原点、私は常に負け犬、ヨーロッパでの戦争、実力、マンハッタン計画誕生、最優先でない原爆開発、レスリー・グローブス、戦闘期間の実現性、バークレーでの出会い、ロバート・オッペンハイマー2、オッペンハイマーとグローブス、機密保持・管理能力、自らの名声のために、人材確保、絶好のチャンス、原爆開発大儀、ロスアラモス誕生、ガジェットを作る、二つの核分裂物質が合体、国民が知らない中で進んだ巨額プロジェクト、プルトニウム生産、人類の歴史における暗黒の日、大量生産、巨額開発費に疑問、トルーマンの疑念、私たちは窮地に陥るかも、イギリスとの協力体制、ソ連の原爆開発をにらむイギリス、ロスアラモスに来た巨匠ニールス・ボーア、人類への偉大な贈り物か・最大の惨事、葬られた「、ハイドパーク協定」、ブッシュも戦後の原爆制作模索、ドイツ原爆開発、開発の大儀が揺らぐ科学者たち、機密都市ロスアラモス、難題にのめり込んだ科学者たち、科学者たちのユートピア、軍が用意した豊かな環境、起爆装置開発、真夏の危機・ガンメソッドは使えない、許される誤差は100万分の2秒、薄れたナチスドイツの脅威と揺れるロスアラモス、原爆完成のための新たな大儀、ガジェットがどう使われるかは仕事ではない、私たちはガジェットに囚われていたソ連のスパイとなった科学者、マンハッタン計画に潜り込んだソ連スパイ、すべてを知る男・ルーズベルト、ナチスの衝撃情報、ありもしないナチスの脅威を追いかけるアメリカ、ドイツの原爆開発と費用、ハイゼンベルクの平和利用、原爆使用阻止へ動くシラード、新大統領トルーマン、巨額の原爆計画に驚愕、決断を恐れた、ブッシュにのしかかる重圧、正当化する原爆投下の大儀、目標検討委員会で日本のみ投下、主導するオッペンハイマー、ドイツ降伏・科学者たちの葛藤、降伏、税金を使った責任、オッペンハイマーとシラード、暫定委員会・原爆使用と戦後政策の行方、最大の懸念はロシア、日本への原爆投下の効果、住宅地への警告なし原爆投下、毒ガスの経緯・悲惨な被害が抑止力、東京大空襲の道義的責任、暫定委員会に対するシラードの不満、「フランクレポート」無警告投下への反対、デモンストレーションか即時使用か、原爆使用を推進するブッシュとオッペンハイマー、原爆使用思いとどまらせることはもはや不可能、大統領宛て請願書作成したシラード、請願書は戦後のアリバイ作り、原爆投下、原爆実験、ポッダムも実験も先延ばしできない、世界を変えたトリニティ実験、核爆発を目撃した科学者たち我々は世界が新しくなったことを知った、投下方法を指示したオッペンハイマー、史上最悪の原爆投下、その時科学者は、高揚感に包まれるロスアラモス、長崎へさらに、一変したロスアラモスの雰囲気、原爆被害調査に入った科学者、科学者たちのその後、外交の道具となった原爆、オッペンハイマーの失望、実現できなかった核の国際管理、政治的影響力を失ったブッシュ、ソ連の原爆実験・核開発競争、水爆実験への反対・ブッシュの転換点、赤狩りで失脚するオッペンハイマー、シラードの心に起きた変化、核軍縮運動に関わり続けたシラード、シラードとアインシュタイン・原爆開発をめぐる齟齬、原爆開発が軍産科学複合体制の礎に、政府の資金援助を得て基礎研究をささえる、ノーベル平和賞授賞式・被爆者の訴え、私たちは原爆の作り方を忘れることはできない、人類が核兵器で自滅すろことのないように、

感想

マンハッタン計画を進めたのは3人の科学者たち、ナチスドイツの恐怖から原爆開発を訴えたレオ・シラード、原爆を国家計画にしたヴァニーヴァ―・ブッシュ、野心と自己顕示欲から原爆を完成させたロバート・オッペンハイマー、国民の知らない中で巨額プロジェクトは進んだが、ドイツは降伏、開発の大儀は揺らぎ日本へ投下、科学者たちの望んだ核管理は実現せず、軍産複合体の基礎・外交の道具に、従来考慮してなかった科学者の真の心の揺れを描く、

まとめ

原爆の父と呼ばれる三人、レオ・シラードー原爆開発を訴えた、ヴァニーヴァ―・ブッシュー原爆開発を国家計画にした、ロバート・オッペンハイマー原爆を完成させた、国民は知らず、大儀は揺らぐドイツ降伏、原爆完成投下、科学者たちのその後を考察、原爆完成に至る科学者たちの心に迫る、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA