日本問答・江戸問答に続く第三弾、田中優子・松岡正剛による昭和時代を語る、著者は田中裕子、法政大学江戸東京研究センター特任教授、専門は日本近世文化・アジア比較文化、著書「江戸の想像力」他、松岡正剛、70年雑誌「游」編集長・80年代に「編集工学」確立、情報文化と技術をつなぐ研究に従事、2000年からネットで「千夜千冊」連載、著書「日本という方法」他
概要
戦争が準備されていた、昭和を問答するための問題提起、戦争のための大義―一国の独立、日鮮同祖論、近世日本人の地政学的センス、国のかたち・国家の在り方、民権運動と国民が戦争を煽る、満鉄経営と日韓併合、第一次世界大戦、間接統治、日本の権力システム、二つの戦争、日中戦争への道程、黄禍論、戦争の動機をつくるための戦闘、共産主義、迷走する日本と毛沢東の戦術、日本軍に欠けているもの、フィードバックなき戦争、占領日本が失ったもの、GHQ占領と一億総懺悔、東京裁判、原爆資料館、占領政策の転換と反共の砦、憲法制定力と政治思想、三島由紀夫、生い立ちの中の昭和、敗戦後の東京・京都、日本の選択、テレビも給食もアメリカ、戦争体験、安保闘争、70年安保と万博、「あいだ」を編集するための「游」、不確実性の科学、昭和が終わってしまう前に、土俗日本とポップ日本、フランス文学から江戸文学へ、日本文化、本を通して昭和を読む、昭和を知るための本、雑誌も本も読んでいた、別世界の小説、同時代の体験を読む、日本のナショナリズムを読むための本、日本の科学者たちの思索と情緒、言葉の場所としての共同体、石牟礼道子の言葉、昭和は祈りと憧れを失った、梁石日が描いたもの、昭和に欠かせない見解、昭和の闇を読み解く、日本の古層を再生した折口、コミューンをめざしたウーマンリブ、ハードボイルドとニヒルの系譜、日本のニヒルと時代小説、石川淳と中村真一郎の読み方、島田雅彦の自由について、全知全能の神と天皇、関係性のなかでの自立、虚に居て実を行うべし、関係の中でしか生きられない、名づけようのない色、「いないいない・ばあ」で行く、世界たちのために対話をする、田中優子×松岡正剛の対談で語る昭和
感想
日本は全貌が解体しかかっている、扉を開けて本を読もう、
まとめ
戦争が準備されていた、二つの戦争、占領日本が失ったもの、生い立ちの中の昭和、本を通じて昭和を読む、昭和に欠かせない見解を考察、田中優子×松岡正剛が語る昭和という時代、自立の道を探求