賽の河原=和製地獄、供養、あの世とこの世、現代社会の生者と死者を考える、著者は村上晶、駒澤大学仏教学部仏教学科准教授、筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻修了、宗教社会学者、津軽地方の巫者を中心に民間信仰と社会との関係性を研究、著書「巫者のいる日常」他、
概要
口寄せとは何か、1イタコの成立、近世以前の口寄せ、シャーマン日本代表、2口寄せの実際、イタコの商売、口寄せの型、イタコになるには、イタコはシャーマンか、イタコの意義、3なぜ口寄せは死者の言葉になるのか、条件、真偽を越えて、イタコの現状、供養と賽の河原、1供養とは何か、仏典由来の供養、供養の民俗的用法廻向という思想、2日本人のあの世感とは何か、あの世のイメージ成仏、3人形供養、ひと以外に対する供養、人形供養、供養は死を与える、4賽の河原の物語、地蔵と子供、賽の河原の初出、賽とは何か、唄に見る賽の川原、5なぜ石を積むのか、近世の人口政策、善行としての石積み、封印としての石積み、生活宗教、津軽の地蔵と川倉賽の河原の祭り、1津軽地方の地蔵、2種類の地蔵、地蔵を祀る、2川倉賽の川原地蔵尊への案内、大祭、東欧日報の記事より3供養か娯楽か、イタコの登場、イタコが消える、供養であり、娯楽である、あの世で成長する子供、1花嫁人形供養、花嫁人形供養の研究史、ムサカリ絵馬と巫者との関係、奉納の詳細、奉納数の変化、2死者の成長、何歳までが子供か、未完成霊、死者は成長する卒業証書の事例から、3死者を死者にする、わからないから-ありがたい、口寄せの型、葬儀の意味、4変わる口寄せは続くのか、変化の中で、生活の中の死者、1仏壇を考える、仏壇と信仰、なぜ仏壇があるのか1、2、2継続する絆、グリ―フケアの観点から、グリ―フの乗り越えモデル、継続する絆へ、手元供養、3なぜ仏壇だけではだめなのか、位牌の意味、遺影、遺影をどこに置くのか、死者が近くにいること、供養の現在、1死者の居場所、口寄せの現場から、2楽しい賽の河原へ、
感想
賽の河原=和製の地獄から供養を考える、口寄せ、津軽の地蔵と川倉賽の河原祭りを取り上げ、あの世で成長する子供、生活の中の死者=継続する絆を検討、いかに亡くなった子供との折り合いつけてきたかを知ることができる、
まとめ
口寄せとは何か、供養と賽の河原、津軽の地蔵と川倉賽の河原の祭り、あの世で成長する子供、生活の中に死者、供養の現在を考察、大切な人を失った苦しみ、悲しみと如何に折り合いをつけてきたかを知る、