アナキストの肖像を描いていくー世直し思想家列伝、著者は重田園江、明治大学教授、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学、専門は政治思想・社会思想史、著書「真理の語り手」他
概要
都市と農村のアナキズム実践ージェイン・ジェイコブスとヴァンダナ・シヴァ、1ジェイン・ジェイコブス、1上から見るか・ヨコから見るか、俯瞰するモンテスキュー・徒歩で行くルソー、若きジェイコブス、郊外という恐ろしい場所、俯瞰の都市計画ール・コルビジェ、再開発の帝王モーゼスと対峙する、2生きた都市の条件、グリニッジ・ヴィレッジの救済、都市の生命の源、プチブル万歳のアナキズム、3東京オリンピックの都市再開発、タワマン、宮下公園、オリンピック、開発のスピード、新宿にあった暗がり、マンスプレイニングに抗する、2ヴァンダナ・シヴァ、1タネとプーさんと目的論、タネとアリストテレス、いじくりまわすか、保管するか、政治闘争のど真ん中で、科学哲学者としてのシヴァ、2緑の革命と農業の工業化、緑の革命のダークサイド、高収量の実態とは、単一品種栽培の弊害、自由な市場経営による伝統社会の破壊、金儲けと社会的費用、モンサントというモンスター、なぜこんなことが可能なのか、自殺するタネを開発、3生物多様性と商品化の相克、日本の種苗法改定について、技術は中立的か、私的所有に抗する、料理をすれば分かること、対談、重田園江+桑田学、エコノミーとエコロジーの思想、コロナ過によって書き換えらる思想史、経済学はなぜ脱自然化したのか、人間の搾取と自然の搾取の相互関係、ライフのためのエコノミー、経済学は人々のニーズを扱えるか、経済学が科学主義化する歴史と現在、富としての食べ物、3ねこと森政念、1ねことお船とアナキズム、駒場のねこたち、ねことアナキズム、焼きそばパンとお船の旅、2森政念のアナキズム研究、思想史の棲み分け、政治思想史で見過ごされたこと、プルードンの時代ー産業化と社会の再組織化、破壊しないアナキズム、人類学的アナキズムとの違い、人間は有限であるという大前提、シン・アナキズムの思想ーカール・ポランニーとディヴィッド・グレーバー、4カール・ポランニー、1ポランニー波乱の生、人間存在への愛情、「大転換」出版とアメリカ時代、2労働・土地・貨幣の商品化をめぐって「大転換」ってどんな本、市場と市場経済の違い、商品になってはいけないものとは、金融市場のおかしさ、3商品経済という「悪魔の碾き臼、自己調整的市場の謎、市場は自律的か、イギリスに現れた「悪魔の碾き臼」、大量生産が市場を必要とした、市場は破局するまで拡大し続ける、絶望的な現実の外側へ、4オーストロ・マルクス主義と「赤いワイン」、社会主義経済計算論争の背景、経済計算が問題なのか、議会制民主主義でもソヴィエットでもない第三の道、労働者が自ら経営するための「経営評議会」、5協同組合の思想と運動、ギルド社会主義の来訪とコールの立場、機能集団間で意思決定する社会、ポランニーの「機能的社会主義」の立場、挫折した理想の村建設、消費協同組合と生産協同組合、経済領域に民主的決定方式を導入する、6社会的所有における自由と民主主義、機能的社会主義論はなぜ理解しにくいのか、アナキズム社会構想の観点から読む、不自由と強制を避ける経済運営、国有化とは違う社会的所有とは、社会正義経済活動、7ポランニー的未来社会、交渉価格とは、多様な利益を考慮し・すり合わせる、効率の陰に本当は何があるのか、未来社会の有力候補として、5ディヴィッド・グレーバー、1近代科学のヤバさ、なぜこんなことが放置されているのか、労働環境も劣悪、ジャンル分けできないすごい本、自然の有限性に気づいた思想家ゲデス、科学を脅威と捉えた科学者ソディ、アナキズム的なコミュニティ構想の先駆、外部の視点からみえる破壊性、2グレーバーの生涯と著作、アナキズム的な創造性の特徴、グレーバーは母親の経歴を先に書いた、ポランニー→サーリンズ→グレーバーという系譜、イエール大学をクビになった理由、59歳で亡くなる、3民主主義の起源は西洋にある、作品群は三つに大別できる、フクヤマとハンティントン、奇妙な常識、なぜ西側と民主主義が結びついたか、ネイティブ・アメリカンの制度が起源、エリートは何を恐れるか、なぜアナキストと民主主義は同じものなのか、4国家に抗する社会の地「ゾミア」、遺著「万物の黎明」は何を目指したなか、頭の中で勝手に作り上げた歴史、「横倒し世界史」説の能天気さ、中央集権国家は統治の失敗例、統治されないことを選んだ山岳民、文明人には理解できない、5「万物の黎明」における「ざっくり人類史」批判、考古学とのコラポレーション、ダイアモンド・ハラリ・ピンカーの人類史への疑念、平等から不平等へという常識を覆す、人間を神の視点から眺めるな、6価値と記号と構造と、てんき予報と下北沢、価値論と負債論は読みにくい、なぜ価値を論じるのか、ソシュールの言語学、構造と変化を同時に捉えるか、7欲望は社会関係からくるー疎外と物象化、価値はモノではなく関係にある、互酬の不思議、欲望はどこからくるか、言語と欲望は似ている、8借りたものは返さなくてはいけない、やっぱり借りたお金は返さないと、借金付けにされたハイチ、クレジーな父親、コミュニズムとヒエラルヒー、ポランニーのカテゴリーを変形する、9なぜ、どんなものにも値段が、あらゆるものに値段がつく不思議、花嫁代償と血の復讐、戦争が貨幣を普及させた、そうではなかった歴史を描く意味、10雄牛のうんこのお仕事たち、具体例を集めて理論を名乗った本、どんな仕事が雄牛のうんことよばれるか、いらない仕事と必要な仕事、データ・パーフェクターの悲惨、なぜ「いらない仕事」がはびこるのか、11)21世紀のカフカ的世界、もっときちんとできるの追求、政府介入を減らすと官僚は増える、民営化して役所の仕事が増えた、書類地獄の道、現代日本のブルㇱット・ジョブ被害者たち、12民主主義とケアの倫理、民衆が政治権力を持つことへの警戒心、民主制に冷淡な社会契約論者たち、ジャクソンが民主主義の意味をすり替えた、悪妻の目から世界を見てみれば、解釈労働の恐るべき実態、誰もがケアラーとしてふるまうこと、運動が長続きしなかった本当の理由、終)マッドマックス・怒りのデス・ロード、ジョウジ・ミラー執念の4作目、「約束の地」への逃避行、地獄に戻るという選択、手近かな場所と手持ちの資源を使うこと、
感想
大国の連中が率先して暴力政治を展開、巻き込まれる大多数の人びと、なぜ、こんな社会になったか、脱出のための社会構築を説く、アナキズムは他者との連帯のためにある、行動の好著、
まとめ
第一部は都市と農村のアナキズム実践、ジェイン・ジェイコブスとヴァンダナ・シバ、森政念の自由が満たされた社会、第二部はアナキズムの思想としてカール・ポランニーとデイビッド・クレーバーを取り上げ、人間存在への愛情と近代科学のやバさを考察、