レビュー・リンカン

16代大統領・リンカンの生涯を辿り、奴隷制の廃止と合衆国の統合の有様を、近代世界形成に向けた枢要な一局面として描く、著者は紀平英作、京都大学名誉教授、歴史家(近現代世界史)、京都大学文学部史学科現代史専攻卒、著書「ニューディール政治秩序の形成過程の研究ー20世紀アメリカ合衆国政治社会史研究序説」他

概要

時代と・運命を背負って、我が国政治制度の将来、リンカンの根幹的政治思想、奴隷制について、フロンティアに生きて、フロンティアを這いずるように、西進運動と市場革命、ニューセイへの定着、2政治家へ、弁護士、スプリングフィールドへ転居、3開発政治家からから自由労働論の展開、挫折を見据えて、政治思想の進展、自由労働、4リンカンの特徴、弁護士として、翼を得た竜のごとく、1変わる合衆国の領土と政治景観、対メキシコ戦争の理解、転換、2変化するリンカン、イリノイ民主党の内部亀裂、リンカンの復活、クレイ追悼演説、3イリノイ共和党れんぽうぐんの組織の形成、カンザス・ネブラスカ法の成立、政界復帰、イリノイ共和党の結成、全国共和党へ合流、大統領への道、58年の激闘、南部急進派台頭、襲い来る内戦と奴隷解放宣言、1大統領選挙勝利から内戦の勃発へ、2連邦を守る戦いとは、反乱をいかに見るか、フレデェリック・ダグラスの激論、3最高司令官としてのリンカン、連邦軍の組織、マクレランとの確執、4奴隷制問題の浮上、チャーチルズ・サムナーのクーパー・ユニオン演説、奴隷制廃止の動き、5奴隷解放宣言の決断、対英関係の悪化、解放予備宣言から解放宣言へ、手を震わすリンカン、業火の試練を背負って、1人種差別主義の問題歴史を意識するリンカン、一般的人種観、2新たな平等論の台頭、白人文明規範に抗って、変化を恐れないリンカン、贖罪の戦い、3苦悩に満ちた1864、劣勢覚悟のリンカン、ビクスビー・レター、講和の誘いとリンカンの覚悟、さしこむ燭光、4リンカンがたどり着く新しい国民像、選挙戦勝利の勢いにのって、憲法修正第13条の成立、洲権論という難題、黒人参政権、新しい共和国の光と影、1歓喜と暗黒が交錯した日、内戦終結、行き場のない怨念、2リンカンの死を超えて、希望から絶望、殉国の大統領と伝説化への旅、3発足する新憲法体制、国民の創造、憲法修正第15条、伝説化するリンカンと現代、1創られる神話と国民意識、コンコードの賢者が描いた国民意識、世紀転換期以後の神話、2南部をも包含するものとして、ルーズヴェルトとウイルソンのリンカン像、新たなリンカン研究の開始、3現代における政治の復権に向けて、合衆国市民創造者リンカンの生涯を描く、

まとめ

南北戦争の国家分断の危機に合って発せられた奴隷解放宣言は、新しい合衆国市民を創設した、国家統合理念の構築を考える研究書、

まとめ

時代と運命を背負って、フロンティアに生きてー1809~48、翼を得た竜のごとく―1849~60、襲い来る内戦と奴隷解放宣言ー1861~63業火の試練を背負ってー1863~65、新しい共和国の光と影、伝説化するリンカンと現代を考察、新しい合衆国を創造したリンカン大統領を描く、

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