レビュー・銀座ハイカラ女性史

明治時代から昭和20年まで、近代銀座において活躍した、現在の銀座を作ってきた女性たちの足跡を辿る、著者は野口孝一、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程(日本史専攻修了)、中中央区立郷土資料館勤務、」著書「日本橋―東京の経済史」

概要

商家に生きて、活動せる実業界の婦人たち、三枝かねこー三枝商店、山崎ため子―山崎高等洋服店、川合こう子と東海堂、服部はるまんー服部時計店、松田八十子ー白牡丹、茂野蝶子ー茂野商店、福原徳ー資生堂、学びの世界で、原女学校、生徒たちの論説、東京府レース教場、博覧会への出品、社会に目を開いて、自由民権に目覚めて、富井放逸、影山英子、新聞記者、銀座新聞街、女性記者の登場、よみうり婦人附録、竹越竹代、松本もと子、大沢豊子、松本英子、本荘幽蘭、磯村春子、女性雑誌、「女学雑誌」、「婦人世界」と「少女の友」と「新女苑」、「ムラサキ」、「生活と趣味」と太田菊子丹いね子・その数奇な生涯、飛行家・久岡秀子、伝道の場として-キリスト教、十字屋、日本独立長老教会、加藤俊子、石坂美那子、銀座美以教会、警醒社、教文館、村岡花子、詩歌の世界で、歌人として、澤萌子、岡崎ゑん女、俳人として、二百二十日会、銀座探勝会、下田実花、竹田小時、長谷川湖代、女性美を求めて、髪結い、戸根愛子、関口文子、桑島千代、川端そよ、伊賀とら、束髪から断髪へ、束髪の流行、断髪へ、美容家、遠藤波津子ー理容館、小口みち子ー美容研究所、メイ牛山、早見君子ー銀座美容院、吉行あぐり―吉行あぐり美容室、資生堂美容部、平岡静子、洋裁師、男性洋裁師、青木たけー伊勢幸、鈴木濱子、山際敏子ーアザレ、マス・ケート、マネキンガール、マネキンの登場、東京マネキン俱楽部ー駒井玲子、フアム・フォン教会、丸山三四子、仕事クラブ、芸能の世界で、女優、森律子・森赫子、築地小劇場の人々、舞踊家、藤蔭静樹武原はん、新橋花街と芸妓、新橋花街、成り立ち、花柳界の仕組み芸妓置屋の構造、政府高官と芸妓、新橋花街の評判、東京芸妓百美人、祝祭行事と芸妓、明治45年の景況、人力車・日吉組、撞球芸妓新橋演舞場開場、関東大震災その後、芸妓と女給、戦時下の花柳界芸妓列伝、安藤照ーお鯉、鹿島ゑつーぽんた、安達つぎー洗い髪のお妻、高岡辰子ー照葉、カフェーの隆盛、誕生、チップの慣行、大正期の景況、カフェー・ロシア、喫茶店カフエー・ルナ、カフェー・タイガーの開店、女給調査・大正14年、カフェー・ライオン閉店、女給・小夜子、サロン春の開店、関西カフェーの進出、波紋、カフェー最盛期の店、武田麟太郎の女給論、女給の生活、佐多稲子のの見た女給、サロン春の千秋、サイセリアの大川京子、ジャポンのメリー、ある女給の手記、戦時下のカフェー業界、関東大震災前の女性たち、新橋駅女性駅員、花売り娘、皆川ビルの女性たち、女性風俗、震災後の女性たち、変化、銀座通リの変容、百貨店の進出、松屋、三越、不況の嵐、銀座の火災、戦時下の女性たち、婦人団体の結成、二・二六事件、最後のクリスマス景気、千人針の流行、サボり学生狩り、七・七禁令、アジア太平洋戦争開始、家庭菜園、決戦非常措置要綱、出征兵士、空襲、

感想

活力に満ちた現在の女性たちに読んでもらいたい、花柳街の形成、洋裁師・美容師の独立、女性ファッションの発信地、事務員から新聞記者、第一次大戦後の好景気からは飲食店・カフェー・バーが誕生、銀座は女性の街の様相、憧れの街銀座誕生に乾杯、

まとめ

商家に生きて、学びの世界で、社会に目を開いて、伝道の場として-キリスト教、詩歌の世界で、女性美を求めて、芸能の世界で、新橋花街と芸妓、カフェーの隆盛、関東大震災前の女性たち、震災後の女性たち、戦時下の女性たちを考察、銀座ハイカラ女性史を辿る

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