食文化を切り口にアフリカについて理解を深めることを目指す、編者は藤本武、富山大学学術研究部人文科学系教授、アフリカ地域・食文化研究、八塚春名、津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科准教授、生態人類学・アフリカ地域研究、桐越仁美、国士舘大学文学部准教授、アフリカ地域研究・地理学、
概要
料理の歴史・生態・文化、1森の民の食文化ーカメル―ン・狩猟採集民バカの多用な食物、2乾燥地域の食料保存ー干しておいしい乾物をつくる、3サハラ・オアシスの食文化とナツメヤシー南北の接点4サヘルの穀物食文化と食事―チャド湖南岸の村と町、5西アフリカ乾燥地の伝統的主食ー練粥と多様な雑穀料理、6無形文化遺産になったなった国民食チェブジェンー古都さんるいで花開いた米料理7コートジボワールのアチェケー潟湖の民が作るキャッサバの酸っぱいクスクス、8西アフリカの餅フフ―都市化の中での新たな展開、9西アフリカ・ギニア湾沿岸の酸っぱい主食―ガーナ共和国首都アクラのトウモロコシ発酵食品「ケンケ」、10エチオピアのインジェラ―国民料理から国民食へ、11インジェラに欠かせないワットー香辛料たっぷりのエチオピアの煮込料理、12スワシリ海岸のソウルフード、サメ塩干肉のココナッツミルク煮込みウガリ、13熱いシマへの想いーザンピアの国民的主食、14モザンビークの食ーインド洋世界とポルトガルとの結接点、15農と牧の組み合わせーナミビア北部オバンボの補完しあう生業、いろいろな主食原料、16コロンブス交換とアフリカの食文化ー新世界から18もたらされた作物の受容、17西アフリカに広がる米食文化ーセネガル料理の影響と土着の料理との融合,18食の伝統と近代ー植民地期セネガルでいかに米食が普及したのか、20製粉所の普及とともに変わる食と農ーエチオピア山地農民社会におけるトウモロコシ、21自給用として栽培され続けるモロコシー酒を主食とする人々に欠かせない作物、 22新作物ライ小麦をつかった食事ーエチオピア高地農民のムギ類をめぐる文化的価値、23イモ類の多様な調理法ーエチオピア起源のエンせーてを使った蒸し料理に焦点をあてて、24主食としてのバナナー品種多様性・栽培法・料理法と社会的価値、25毒を除いて食べる技術ー地域食文化とキャッサバ、26ササゲは主食ーニジェール・ハウサの多彩なササゲ料理、肉・乳・魚さらに虫をを食べる、27エチオピアの生肉食ー都市と村の牛の屠り方と食し方、28西アフリカのマヤンカとスヤ―食肉専門の職能集団とポピュラーな串焼き肉、29ニヤマ・チョマ(焼肉)をビールで流し込むー東アフリカ都市部でのバーの楽しみ方、30キリマンジャロの豚肉消費を支える仕組みーバナナ酒との結びつき、31南部アフリカのゲームミートー変わる動物の食利用、32家畜に依存した食生活ー東アフリカ牧畜民の変化する暮らし、33アフリカの水産物流通革命ーカメルーンにおける鮮魚流通の拡大、34昆虫からみるアフリカ―生物資源の多様性、35大河が支える森の食料供給-コンゴ民主共和国熱帯林のイモムシ=蒸留酒複合経済、野菜・果物・そして多様な味わい、36狩猟採集民による植物さいしゅうの変化ー根茎や果実から、草本の採集や穀物の利用まで、37ユネスコに認定されたケニアの伝統食ー地域参加に物語の記録と共有の取り組み、38サヘルで食べる新鮮な野菜サラダ―半乾燥地ニジェールで育つレタス、39青いマンゴーが彩るマダガスカルの食卓ーアフリカの中のアジア、40アフリカでも愛されるネバネバ料理―東と」西の比較から、41酸っぱいのに酸っぱくないーエチオピアの多様な乳酸発酵食品、42アフリカの納豆文化ー西アフリカの味を決める発酵文化、43シアーバターとパーム油―ガーナの食を支える二つの植物油、44西アフリカの七味唐辛子ヤジー長く秘伝だったハウサ社会の香辛料、45トウガラシを愛する人たちーカメルーン熱帯林地域の辛い料理について、46森から台所へーカメルーンの食卓を彩る調味料、嗜好品と飲料、47コーラナッツの交易ー森林とサバンナを架ける嗜好品、48砂糖以前からの甘味ースワヒリ海岸のナツメヤシとナツメヤシ菓子、49チャットがあれば大丈夫ーエチオピアで嗜好品として噛まれる葉、50エチオピアのコーヒーー招き招かれ共に嗜む、51イスラームの聖者がもたらしたコーヒー文化ーセネガルのカフェトウーバ、52カバレで飲むチャパローモロコシで作る西アフリカ乾燥地帯のビール、53アフリカで造られる酒とその役割ー栄養源となる酒に注目して、54南部アフリカのマル―ラ酒ー人と人を繋ぐ酒、都市化・グローバル化の中の食、55食文化と食料主権ーアフリカの文脈から再検討して見えてくるもの、56生き延びるための食ーひがしアフリカの食料危機と人々の対応、57アフリカの新たな健康危機―ザンビアにおける増える肥満と食習慣、58食生活と燃料の以外な関係―ウガンダの台所から、59分かち合いの食文化ーセネガル・都市に暮らす人々の食事、60市場と女性商人の世界―都市の母と呼ばれる人たち、61再評価される移民食文化ーガーナの首都に広がるゾンゴ・テイスト、62男子学生の食事情ーガーナのアクラ大学寮生の一週間、63ザンビア都市のランチ事情ー食事風景からみえる都市の日常、64ジョロフライスのお弁当ーアフリカの食のグローバル化と日本、65グローバル化するアフリカ料理ー大陸内外で展開される新潮流、