怪奇作家と幻想画家の秘めたる交流の軌跡を中心に、画家たちの側に視点を定めて、じっくり探る、著者は東雅夫、アンソロジスト、文芸評論家、早稲田大学文学部卒、幻想文学「幽」編集長を歴任、著書「百物語の怪談史」他
概要
1泉鏡花と鏑木清方、新進作家と新進画家との邂逅、両者の原体験は母から、2泉鏡花と小村雪岱、師匠と弟子、「山海評判記」、3江戸川乱歩と村山槐多、結び付けた夭折の村山槐多の探偵小説、「二少年図」4江戸川乱歩と竹中栄太郎、乱歩の復帰作「陰獣」の挿絵がおおきな反響、後「陰獣」の画を捨て「大江春泥作品画譜」として描き直し乱歩の逆鱗に、5泉鏡花、岩井志摩子と甲斐荘楠音、岩井志麻子の日本ホラー小説大賞受賞「ぼっけえ、きょうてい」に、甲斐荘楠音の横櫛を使用、泉鏡花の「秋心」は甲斐荘楠音の絵が表紙6芥川龍之介―稀代の妖怪絵師に、「化物帖」、書簡(青根滞在)の反故紙は木暮亮が譲り受け、7皆川博子、岡本綺堂と橘小夢、橘小夢は悲劇の画家「水魔」が発禁処分、復権は遺族の博捜努力、弥生美術館の貢献、作家・皆川博子「花闇」のカバー絵に採用、小夢の「牡丹燈籠」は岡本綺堂の表紙絵や装幀を担当、演劇方面へ進出する契機となる、8藤牧義夫とウルトラQ、父の死後つくった「三岳全集」「三岳画集」は奇書、遺作「隅田川絵巻」、ウルトラQとモダン都市東京「都会を流れる川」、9水島爾保布と谷崎潤一郎、画家水島爾保布が描く色っぽい人魚の図は、谷崎潤一郎「人魚の嘆き・魔術師」の口絵装画、10葛飾北斎と「百物語」、40代から50代「蓬髪の幽霊図」、百物語連作、
感想
怪奇作家と幻想画家の交流の軌跡を、主に画家たちの側から探った好著、怪奇・幻想の世界をもっと見てみたい、
まとめ
1泉鏡花と鏑木清方、2泉鏡花と小村雪岱、3江戸川乱歩と村山槐多、4江戸川乱歩と竹中栄太郎、5泉鏡花、岩井志麻子と甲斐荘楠音、6芥川龍之介、7皆川博子、岡本綺堂と橘小夢、8藤牧義夫とウルトラQ,9水島爾保布と谷崎潤一郎、10葛飾北斎と「百物語」を考察、幻想文学と妖しい挿絵の秘めたる関係につき上梓、