レビュー・大大阪という神話

大大阪やその周辺で生起した一連の出来事の背景に、現代にいたるまでの底流「均質化の欲望」のメカニズムに迫る、著者は長崎励郎京都大学大学院教育学研究科博士課程修了、桃山学院大学社会学部准教授、著書「つながりの戦後文化史」他、

概要

序)大大阪が隔てる二つの世界、二つの大阪―ブギウギとあさが来た、後藤新平の文化観ー機会均等、開局の祝詞ー鎮護歌、1大阪放送局始末記―既得権打破が生んだもの、1放送の主導権を奪えー新旧実業家たちの攻防、古い大阪の終わり、主導権争いのはじまり、灘萬会議と創立総会、2大電買収事件―大阪放送局の前哨戦、忠義者か半辱者かー初代理事長木村駒吉の足跡、木村駒吉太vs関一ー都市行政専門官僚の台頭、3日本放送協会へーそして官僚支配だけが残った、木村駒吉の失脚と逓信省の介入、狡兎死してらるー既得権打破の結末、紛争の美学と古い大阪の終焉、既得権打破を越えて2ラジオが夢見た国民文化ー均質な言語空間の創造、1声の中央集権化、日本初のスポーツ実況が問う大阪らしさ、中央は標準語に無関心、放送用語並発音改善調査委員会-声の均質化と声による均質化、2BKが見た完璧なコミュニケーション、西のアナウンサー教育文芸課長・奥谷熊郎、誌の朗読の抑圧性、詩から音楽へ、詩の朗読と国民歌謡の連続性ー均質化への飽くなき欲求、BKは敗北したか―大阪らしさの正体、3吉本は大阪的かー大衆の発見と大阪の没落、1吉本と大衆の出会い、吉本行進曲の明るい大衆観、寄席とテレビの連続性、笑賣往来とヨシモトのあいだー民衆から大衆へ、桂春団治ラジオ無断出演事件―漫才誕生の露払い、エンタツ・アチャコは新しかったか、3漫才のメディア論、インテリ漫才ー声の文化の文字化、漫才のアジェンダ・セッティング―公共圏への賛歌感覚、4職業野球とタカラヅカー見世物としての近代、1阪急文化圏とはいかなる場所か、夏の甲子園とタカラヅカ、阪神間モダニズムにおける新旧文化の混交、2職業野球の源流―西洋文化と武士道のキメラ職業野球の胎動、アマチュアリズムの防波堤としての職業野球、観客と選手のダブルスタンダード、教養主義的価値観への過剰適応、宝塚運動教会、プロ野球と武士道野球の連続性、3見世物か、教育かー職業野球と宝塚歌劇の共通性、宝塚歌劇の和洋折衷、商業性と規律性、日本型プロフェッショナリズムの光と影、モダニズムの全面化、終)文化的だあること、放置すること、天王寺旅情、てんしばは何を奪ったか、均質化とローカリティの喪失、文化はめぐる

感想

大阪は一時期東京を抜いた頃がある、東京をライバル視、大大阪と呼ばれた時代は大阪らしさを失いローカリティ喪失、均質性の問題発生となっていった

まとめ

序)大大阪が隔てる二つの世界、大阪放送局始末記ー既得権益打破が生んだもの、2ラジオが夢見た国民文化ー均質な言語空間の創造3吉本は大阪的かー大衆の発見と大阪の没落、4職業野球とタカラヅカー見世物としての近代、終)文化的であること、放置することを考察、東京への対抗意識がローカリティ喪失、神話の喪失となった物語、

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