レビュー・倭寇・海商・華僑

倭寇・海商・華僑と海を舞台に活躍した人々の歴史に焦点を当てて日本の生活や文化に大いなる影響を与えたことを論じた、著者は松尾恒一、国立歴史民俗博物館教授、専攻は民俗学、日亜欧文化交流史、著書「日本蔵明清時期中日貿易相関民俗資料民俗資料選編」他

概要

1倭寇―世界をつないだ多国籍海賊、1倭寇と大航海時代、蒙古来週、大航海時代の起点となった海賊、宗教改革とオランダの世界進出、レコンキスタとポルトガルのアジア進出、応永の外寇と明朝貿易、国家間貿易から民間貿易へ、植民地化をめぐる争い、ポルトガルを日本に導いた海賊、2東南アジアを目指した中国海賊、人々を夢中にさせる海賊の悲恋物語、李旦から鄭芝龍、そして鄭成功へ、移動する海賊たち、愛国の女神姑娘、タイ深南部のマレー系ムスリム、地獄の入口と呼ばれたポトシ銀山、警戒された大海賊、海賊林鳳のマニラ襲撃、スペインと倭寇の戦い、鎖国の時代へ、華人のフィリピン進出、在留華人の同化と隔離、現代マレー半島の宗教対立モスク建設をめぐる問題、2004年の同時多発テロ、完成しないモスク、2海商ー日清・日蘭貿易と激変する世界、3貿易はどのようにおこなわれていたか、キリスト教徒と鎖国、展海令と日清貿易、海関での貿易管理、ムスリム商人の盛衰、アヘン戦争敗戦から五港開港へ、唐通事の設置、長崎会書による貿易管理、銅の輸出、清の貨幣経げんばくとうか済を支えた日本の銅、銅山の発見と新たな精錬法、朝貢貿易から国家間貿易へ、レアアース採掘の過酷な環境、ファストファッションはなぜ低価格を実現できるのか、4日清・日蘭貿易」で激変した生活、大航海時代がもたらした新たな作物、米はハレの日の儀礼食、茶と仏教、甘くなかった饅頭、カステラいちばん、木綿ー」新素材の恵み、東北地方への波及、東南アジア産の木綿ファッション、エキゾチックな更紗、絣、段通、木綿帆布による物流革命、イギリスの産業革命とインド木綿、アメリカの木綿プランテーションと黒人奴隷、ジーンズの誕生とヒッピー文化、木綿がもたらしたTasファッション革命、3華僑―日本に渡った華人、5清の海商から在日華僑へ、日清交易の終焉、唐人屋敷の解体、長崎拠点の華商へ、中国の民俗神を祀る唐寺、三刀-理髪・料理店・洋裁、西欧技術を伝えた華僑たち、船舶・洋館・橋梁の塗装、西洋人のための洋服づくり、華僑と商業、契約労働者という奴隷、人身売買のネットワーク、マレーの錫鉱山苦力、からゆきさん、アジアに渡った日本人、日本仏教、東南アジアへ、からゆきさんの労働環境、悲しき子守歌、6戦後の華僑、原爆投下と長崎復興、華僑への特別配給と闇市、長崎の観光資源となった中華文化、媽祖行列の復興、尖閣諸島をめぐる日中台問題、政治利用される媽祖信仰、横浜中華街関帝廟をめぐる訴訟問題、中国起源の盆行事、マレーシアの華僑、ペナンの華人と中元普度連合会、面燃大士が祀られ檳州中元連合会館、各地の中華学校、日本華僑の普度会、華人教区と中華学校、華僑の公共墓地、戦災・災害の記憶を伝える、戦後日本華僑への視点、

感想

江戸期に日本来航した清の海商が、幕末から明治期に長崎に留まって華僑となり,主に商売を生業としてコミュニティを形成した社会に辿り着いた、日本人もより良い仕事と生活を求め外国へ渡った、東アジアで海賊等によりもたらされた日本人の激変の生活の歴史を考えた好著、

まとめ

1倭寇、倭寇と大航海時代、東南アジアを目指した中国海賊、2海商、3貿易はどのように行われていたのか、4日清・日蘭貿易で激変した生活、3華僑、5清の海商から在日華僑へ、6戦後の華僑を考察、主に清から来航した海商に焦点をあわせ、長崎に溜まって華僑を形成、その辿った歴史をみたもの、

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