レビュー・政治哲学講義

正義論で残された問いを作品がら読み解く、著者は松元雅和、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了、日本大学教授、専攻は政治哲学・政治理論、著書「リベラルな多文化主義とは」他、

概要

悪さ加減の選択―ビリーパッドの運命、1選択のジレンマ性、ジレンマとは何か、損失の不可避性、損失の不可逆性、2政治のジレンマ性、政治とは何か、公共の利益、利害対立、3マシな悪の倫理、マシな悪とは何か、三つの特徴、行為と結果の組み合わせ、4まとめ、国家と個人―アンティゴネーとクレオーンの対立、Ⅰ偏向的観点と不編的観点、偏向的観点、不編的観点、2不偏的観点と政治、法の下の平等、具体例①政治腐敗、②国連活動、3普遍的観点と個人、インテグリティと政治、国家と個人・再考、4まとめ、多数と少数-邸宅の火事でフェヌロンを救う理由、1数の問題、規範理論①-功利主義、特徴①ー総和主義、特徴②ー帰結主義、2総和主義の是非、人格の別個性、権利論、権利は絶体的か、3帰結主義の是非、規範理論②-義務論、マシな悪の倫理・再考、義務論的制約、4まとめ、無危害と善行-ハイジャック機を違法に撃墜する、1トロリーの思考実験、具体例―ドイツ航空安全法、問題前史、2消極的義務と積極的義務、義務の対照性、優先テーゼ、3トロリー問題問題の発見、手段原理、航空安全法判決、4まとめ、目的と手段ーサルトルと汚れた手の問題、1汚れた手という問題、理解①ーマキャヴェリの場合、理解②ーウオルツァーの場合、2いつ手は汚れるか、印としての罪悪感、罪の内実、3いつ手を汚すか、指針①-絶対主義、指針②-規範功利主義、指針③ー閾値義務論、制度化の問題、4まとめ、自国と世界―ジェリビー夫人の望遠鏡的博愛、1一般義務と特別義務、不偏的観点・再考、偏向的観点・再考、偏向テーゼ、2特別義務の理由、理由①-道具的議論、理由②制度的議論理由③ー閾系的議論、3特別義務の限界、不偏テーゼ、消極的義務・再考、積極的義務・再考、4まとめ、戦争と義務ーローン・サバイバーの葛藤、1民間人と戦闘員、民間人の保護、戦闘員の保護2民間人への付随的損害、二重結果説、民間人か自国人か、具体例ーガザ紛争、3民間人への意図的意図的加害、個人が陥る緊急事態国家がが陥る緊急事態、偏向てき観点・再再考、4まとめ、選択と責任ーカミュが描く「正義の人びと」、1選択を引き受ける、規範理論③ー徳倫理学、インテグリティと政治・再考、心情倫理と責任倫理、2責任を引き受ける、指針①-メルロ=ポンティの場合、指針②カミュの場合、3悪さ加減の選択と私たち、民主的な汚れた手、責任を政治的に引き受ける、具体例ーアルジェリア問題、4まとめ政治哲学の行方、AIと悪さ加減の選択、AI時代の政治哲学、

感想

悪さ加減をどう選ぶか、政治の悲劇性、クレオーンの苦悩と悲嘆、ゴドウィンの変化、制約をあえて乗り越える、サルトルと現実政治、慈悲は家から、戦闘員の信念と部族の決意、サルトル=カミュ論争、目的は手段を正当化するか、汚れた沈黙と「反抗的人間」を考察した、

まとめ

悪さ加減の選択、国家と個人、多数と少数、無危害と善行、自国と世界、戦争と犠牲、選択と責任、政治哲学の行方を考察、汚れた沈黙にどう立ち向かうか、選択の政治哲学、

まとめ

悪さ加減の選択、国家と個人、多数と少数、無危害と善行、目的と手段、自国と世界、戦争と犠牲、選択と責任、政治哲学の行方を考察、戦争を含むある種の行為が悪だとして、ときに許される現実路線を考える、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA