レビュー・三位一体

神の子イエス・キリストを擁立後、世界宗教としてのキリス教展開してゆくための根本教義、父と子と聖霊が一なる神「三位一体」論を解明する、著者は土橋茂樹、上智大学大学院哲学研究科博士後期課程単位取得退学、中央大学名誉教授、専門は古代中世哲学・教父学、著書「善く生きることの地平」他、

概要

キリスト教の成り立ち、一神教へ、ユダヤ教徒によるメシアの待望、世界宗教へ、新約聖書と使徒教父文書、教義の確立へ、三位一体の起源、1三位一体という考えの由来、史的イエスとの遭遇、ギリシャ哲学の流入、旧約聖書における神の仲介者、イエスは何者、2旧約と新約の多様な相関、イエスによる旧約の予言理解、終末論的な預言へ、予型論とは、活喩法とは何か、ペルソナ間で対話する神、キリスト教の神聖をめぐる議論の始まり、1ロゴス・キリスト論と二つのロゴス、フィロン「創世記」解釈、二つのロゴス説、殉教者論ユスティニアヌスと二神論問題、二つのロゴス説の位置づける変容、2教義史にオリゲネスがもたらした者、オリゲネスとは、オリゲネスへの異端宣言の背景、ヒュポスタシスとは、哲学概念「ウーシァー」の神学への転用、本質存在と実質存在、長く困難な議論、1アレイオス論争とは何か、二種類のオリゲネス主義者間の論争、三様の不正オリゲネス受容、アレイオス論争の発端、背景としてのメレティオス派分裂、論争の真の黒幕は誰、2二カイア公会議とその後の動向、アレイオス派の言い分、二カイア信条、ホモウーシオスとは、二カイア以降の新たな論争の布置、アンティオケイアのニカイア支持派、教義理解の深まり、1バシレイオスの神理解、カッパドキア教父とは何者、バシレイオスとエウノミオス、ウーシアーとヒュポスタシスの混用、不生性をめぐるエウノミオスの論点、神の不可知性に拠るバシレイオスの論駁、二つのエピノイ論バシレイオスののウーシアー観の揺らぎ、2神の本性から神の働きへ、プロティノスの影響の有無、若年の習作「霊について」、力動的ウーシアー観への展望、3ナジアンゾスのグレゴリーオス独自の論法、一神論を政治に喩えると、本性の言説とオイコノミアの言説、オイコノミアとは何か、三位一体教義の完成、1ニュッサのグレゴリオスの三位一体理解、兄バシレイオスのの志を継いで、なぜ三神ではなく一神なのか、プロソーポン概念の諸相、顔から識別相へ、グレゴリオス独自の存在感、個体と固有名、2聖霊論の展開、三位一体のエネルゲイア、キリスト論から聖霊論へ、聖霊をめぐる論争の布置、聖霊は世界創造に参与していたか、聖霊の発出をめぐって、線状的序列から栄光と崇拝の循環へ、西方ラテン世界における展開、1ニカイア前後の西方の動向、東西の論争状況の異なり、テルトウリアヌスの貢献、ヒラリウスによる同一本質の再興、アウグスティヌスによる伝統継承と刷新、あくまで二カイア支持派として実体カテゴリーと関係カテゴリー、本質の一性から働きの一性へ、聖霊の二つの発出、キリストの受肉とは何か、キリストの神性と人性をめぐって、二カイアからカルケドンに至る道、自己の内奥への挑戦、三位一体論の行方、聖像破壊運動と最後の公会議、教会会議のその後の経緯、教会大分裂と東西関係のその後、新たな展開に向けて、

感想

キリスト教は新約聖書と使徒教父文書で教義確立、三位一体の起源は史的イエスとの遭遇と予言の活喩法、神性議論は二つのロゴスとオリゲネス論争、異端論争・アレイオス論争の発端から二カイヤ公会議を経て「二カイア信条」、教義バシレイオスの神理解、神の本性から神の働きへ、ナジアンゾスのグレゴリオス独自の論法、三位一体論教義の完成、ニュッサのグレゴリオスの三位一体理解と聖霊論の展開、父・子・聖霊をめぐる謎は解明した、

まとめ

キリスト教の成り立ち、三位一体の起源、キリスト教の神性をめぐる議論の始まり、異端論争の只中へ、教義理解の深まり、三位一体論教義の完成、西方ラテン世界における展開、三位一体論の行方を考察、三位一体論に至る論争の過程を辿る、

回やから受容、こころ神のロゴスと一神教、

三位一体の萌芽は旧約聖書、第二神格、仲介者、神の子とするイエス、異教支配、終末予言、滑油、キリストが神に向かって語る、心の内にあるロゴスw受肉した、護教おりげねすを異端、

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