柳田を頂点として民俗学徒たちが、如何なる歴史的条件の下で民俗学という日本を語る実践に駆り立てられ、何を産み出したのか、課題としてアエノコトを取り上げる、著者は菊池暁、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、京都大学人文科学研究所助教、民俗学専攻、著書「民族学入門」他
概要
闘争の場としての民俗文化財、宮本馨太郎と祝宮静の民俗資料保護民俗学の再創造、1起源としてのアチック、2民俗資料の独立、3民俗資料緊急調査の波紋、4民俗文化財研究協議会の軌跡、民俗文化は財になる、あえのこと―小寺廉吉と四柳嘉孝の民俗調査、ある儀礼像の創出、1放浪の研究者、2饗応の祭典、3分布と形態、4稲の産屋、民間の新嘗祭の誕生、民俗と写真のあいだ、芳賀日出3男と民俗写真、民俗写真というプロブレマティック、1写真家の民俗・民俗学者の写真、2演出の否定、3六枚目の写真、4田の神へ至る道、再び民俗写真というプロブレマティック、農の心の現在ー原田正彰とあえのこと保存会、文化の客体化論再考、1国指定重要無形民俗文化財-保存会設立まで、2埋め込まれる太陽神ー原田正彰の記述と調査、3観光化の希望と挫折―植物公園でのアエノサト、4能登を超える―江戸村と国立歴史民俗博物館、5伝承する現在ー梅勝二さんと中谷省一さん、それぞれのアエノサト、エスノグラフィックノセカイ、
感想
民俗資料の独立、あえのこと民俗調査、芳賀日出男と民俗写真、原田正彰とあえのこと保存会を取り上げ、柳田により創出された日本の民俗を日本人が自己表象している、
まとめ
闘争の場としての民俗文化財、あえのこと民俗調査、芳賀日出男と民俗写真、原田正彰とあえのこと保存会を考察、民俗を能動的な行為主体として把握、重層的な歴史運動として民俗学を描いている、