チーズがどのように生まれ、現在の名だたるチーズがどの国の文化の中で今日に至ったのかを解説、著者は木榑博、早稲田大学理工学研究科電気工学高電圧工学専修修士課程修了、独自にチーズの世界を探求、2001年NPO法人チーズプロフェッショナル協会理事、現在は同協会顧問、チーズの普及に尽力している、
概要
ぶれす
古代帝国の隆盛に寄与した究極の保存食の誕生、人類はいつ・どのようにかたちでチーズを手にしたか、古代から近世にかけてチーズは最高の栄養保存食、なぜアダムとエヴァはイチジクで性器を隠したか、シュメール人がチーズを神聖視、チーズ文明はメソポタミアから、英雄ダヴィデに太刀を授けたチーズ、古代ギリシャ・戦士の食、オデュッセイアのギリシャ人とチーズ、賢人たちはチーズを食べた、先進地シチリア島の奪取を狙ったアテネ、ゾロアスター教に寄与したチーズ、イタリア半島はチーズ文化、征服にチーズ、チーズの大量生産、山羊や羊のチーズを食べた理由、ケルト人によりフランスのチーズづくり、牛乳チーズの発展と大型化、特産品チーズをを賞賛、アントニヌス・ピウスの死因はチーズ、断絶寸前となったヨーロッパのチーズ文化、カトリック修道院の先導で欧州のチーズ文化が開花、ゲルマン人がチーズ文化に、ベネディクト修道院、マンステールチーズ、イスラム信仰、カール一世、クリュニー修道会、シトー派修道会、パルミジャーノ・レッジャーノ、十分の一税中世ヨーロッパ農民のたんぱく源、ノルマン・コンクエスト、イングランドの羊チーズ、英仏戦争、ロックフォールチーズ、フランスの美食王、グリュイエールチーズ、スイス傭兵と独立、オランダを酪農国家へ、東方に伝わったチーズは遊牧民の躍進にも貢献、熟成チーズ、中国に乳食文化、チーズ文化と中国、ヤク乳チーズ、チーズの来た道、モンゴル帝国の強さ、ヨーロッパが世界進出する中・チーズの多様化、ローマ教皇の外交道具、ヘンリー8世の離婚問題、チェダーチーズ、海洋帝国オランダ、ミモレットチーズ、チーズの二極化、ブリチーズ、ルイ16世の運命を決めた、カマンベール、ナポレオンとチーズ、ブリ・ド・モー、修道院から農民へ、員から会ch-づチーでのエだ―ブリア・サヴァラン、アメリカ大陸、北米産と西インド諸島、大量生産時代の訪れと揺れ動くチーズ、の未来、ロッシーニの食卓、ナポレオン3世、カマンベールとナポレオン3世パストウリザ子音シオン、工場の大量生産、チェダーが主力商品、クリームチーズ、アメリカのプロセスチーズ、フランスのカマンベールチーズ、工場制チーズ、チャーチル、断絶したイギリスのチーズ文化、ブレス・ブルー、エポワスチーズの消滅、現代の生産者は3タイプ、ロックフォールチーズと原産地呼称、カマンベールの危機、モッッアレッラ、独自に円熟の道を歩んだ日本のチーズ史、古代の日本、日本の乳食文化、徳川綱吉、明治時代から本格化、牛乳の大量増大、イタリア料理ブーム、トップレベルの日本のチーズ、チーズ文化の未来図、チーズの世界史を辿る、
感想
究極の栄養保存食の誕生が権力闘争に利用され、修道院から工場の大量生産に、独自の道をたどった日本のチーズにも触れる、
まとめ
古代帝国の隆盛に寄与した究極の栄養保存食の誕生、カトリック修道院の先導で欧州のチーズ文化が開花、東方に伝わったチーズは遊牧民の躍進にも貢献した、ヨーロッパが世界進出する中・チーズの多様化が進む、大量生産時代の訪れと揺れ動くチーズの未来、独自の円熟の道を歩んだ日本のチーズ史を考察、チーズの世界史を辿る