コミンテルン創立、コミンテルンの歴史は諸外国のナショナリズムと衝突・ソ連のナショナリズムとの葛藤、コミンテルンを中心とした国際共産主義の実像を描く、著者は佐々木太郎、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程パリ研究指導認定退学、京都産業大学非常勤講師、専門は国際政治学、著書「革命のインテリジェンスーソ連の対外政治工作としての影響力・工作」他
概要
誕生までーマルクスからレーニンへ、第一インターの誕生、パリ・コミューン、プロレタリアートの独裁、第二インター誕生と分裂、レーニン対カウツキー、権力を奪取されるソビエト、フィンランドの蹉跌と確認、コミンテルンの誕生、孤立の中でーロシア化するインターナショナル、ロシア化、コミンテルン規約、21ケ条の加入条件、ワルシャワ包囲の熱狂、ドイツ独立社会民主党ハレ大会、フランス、波及する分裂、新たな戦争、レヴィとドイツ共産党、攻勢理論と統一戦線戦術、三月行動の失敬、行き詰る戦時共産主義、中央集権、東方へのまなざしーアジア革命の黎明、起爆剤としての民族対立、レーニンの民族・植民地テーゼ、世界革命のロードマップ、バクー大会、異端の国際主義、イラン人国際部隊の創設、革命的な侵略戦争、隘路に迫る「革命の輸出」、イラン革命からの退場、迷走するコミンテルン、ケマルの共産党、新たな「出口」をもとめて革命の終わりと始まり―ボリシェヴィズムの深層、弱者の戦略、レーニンのヘーゲル回帰、前衛党論とヘーゲル哲学、両義的なレーニン、ヘーゲル主義からの逸脱、ドイツの十月、ヘーゲル回帰の遺産、「ヒュドラ」としてのコミンテルン、大衆へー労働者統一戦線の季節、極東での革命運動の始まり、ヨーロッパにおける統一戦線の意義、ブルジュア国際主義への対抗、独ソの接近と葛藤、燻るインター間の不信、非合法活動委員会の設置、秘密のコラボ、OMSとピヤトニッキー、ロシア飢餓をめぐる攻防、イタリア・ファシズムの台頭、社会ファシズム論の出現、党内闘争の激化と統一戦線、英ソ断交、中国革命の成功と破綻、「階級対階級」戦術への転換、スターリンのインターナショナルー独裁者の革命戦略、民族専門家スターリン、民族と階級の相克、内なる国際社会、連邦をめぐる師弟の対立、レーニン思想の帰結、新教義としての一国社会主義、ピウスッキの再挑戦、コミンテルン内の混乱、ブハーリンの失脚、スターリン主義化の始まり、計画すらされない国際革命、大粛清の予兆大きな家の黄昏―赤い時代のコミンテルン、特権集団としてのコミンテルン職員、大きな家、躍動するミュンツェンベルク、満州事変と国際反戦大会、ドイツ国会議事堂放火事件、ソ連の集団安全保障構想、ディミトロフとミュンツェンベルク、変化の胎動、トレーズの飛躍、コミンテルン第7回大会、書記長のポストと個人書記局制の導入、フランス人民戦線、スペイン内戦、スペイン問題から中国問題、苦難の中国共産党、中国化するボリシェヴィズム、中国版人民戦線、宋慶齢の真の役割、スターリンの大粛清、大きな家の没落夢の名残り―第二次世界大戦とその後、独ソ不可侵条約の衝撃、なんの問題もない、ジレンマに陥るソ連、独ソ戦勃発、ソ連諜報機関との関係強化、第二戦線を渇望して、解散へ、国際情報部の設置、コミンフォルムの創立、スターリンとチトー・そして毛沢東、分裂するヒュドラ、共産主義世界の一体性の喪失、
感想
コミンテルンはレーニンのヘーゲル哲学の接近とスターリンの民族論・大粛清で深刻な打撃を受けた、
まとめ
誕生まで、孤立の中で、東方へのまなざし、革命の終わりと始まり、大衆へ、スターリンのインターナショナル、大きな家の黄昏、夢の名残を考察、コミンテルンは始めからロシア化の影響をうけ、大粛清で深刻な打撃を受けた、国際共産主義とは何だったのか、