治安維持法は1925年制定、猛威をふるいました、はじめは慎重に・のち共産主義運動から民主主義運動まで対象に、編著者は荻野富士夫、小樽商大学名誉教授、著書「治安維持法関係資料集4」、歴史教育者協議会、1949年結成、機関紙「歴史地理教育」
概要
じゅ治安維持法とは何だったのかー荻野富士夫、1成立から廃止まで、過激社会主義運動取締法案廃案、成立、改正、1930前半全開、思想犯保護観察、拡張、新治安維持法、2植民地朝鮮と台湾、苛烈さ美術、朝鮮の運用、台湾の運用、3満州国における運用、残虐性、思想司法、制定と発動、西南地区と特別治安庭、治安維持法に抗した人々を語り継ぐ、1京都学連事件ー本庄豊、大正期の学生運動の拡大、プロレットカルトと京都学連事件、初の適用、同志社を追われた山本宣治、38人の被告、2長野県・ニ四事件ー小平千文、検挙の経過と実態、ニ四事件の本質、新教・教労の戦い、信濃教育界の変質、3)15年戦争期の兵庫の新興教育運動ー田中隆夫、自由主義教育の開始、倉岡愛穂と窪田弘道の出会い、殺して返すとは何事か、美術教師・大田耕土、新教兵庫地区結成、検挙された大田耕土、戦後の教職員組合、4唯物論研究会ー黒川伊織、唯物論研究科事件と新島茂、新島繁の貫戦史、5村山俊太郎・ひでが目指した民主教育とそれへの弾圧―村山士郎、北方の地で良心的教師を目指した、俊太郎一度目の検挙・教員組合、二度目の弾圧・生活綴り方、新憲法下のレッドパージ、語り継ぐ課題・赤、6北海道綴り方教育教育連盟事件と生活図画事件ー川嶋均、事件の発端、生活図画関係者の大量検挙、特高検察と文部省教学局、生活図画、投獄される生徒たち、7治安維持法下朝鮮の学生運動ー丸浜昭、朝鮮社会のなかの高等普通学校、光州学生運動、春川中学の常緑会事件、8エスぺランチスト・長谷川テルー西田千津・田辺実、日本時代、戦う中国で、長谷川テル顕彰の今日的意義、治安維持法は今も生きている、1戦後・治安維持法体制の断絶と連続ー関原正祐、治安維持法を廃止させた人権指令、再構築、占領政策転換と団体等規正、レッド・パージ、治安維持法から国家保安法への継承、2権力犯罪を告発した横浜事件再審と国家賠償請求ー山本志都、権力犯罪たる横浜事件、再審請求・再審の闘いの経緯、国家責任追及の訴訟、今横浜事件を振り返る意義、3現代の治安維持法ー白神優理子、特定秘密の保護に関する法律の問題点、共謀罪法の問題点、九条改憲と緊急事態条項、4憲法こそ希望、4安保三文書と改憲の狙いー山田朗、安保三文書とは何か、急速な軍備拡張、軍備拡張による違憲状態の常態化、5経済安全保障政策のねらいと現在ー布施祐仁、経済安保とは何か、日本の経済安保法制、経済安保政策推進の背景、経済安保の本質、6学問と教育の自由をめぐる攻防ー河合美喜夫、旭川学力テスト事件、家永教科書裁判と教科書攻撃、日の丸・君が代の強制と教育基本法改正、学術会議会員任命拒否事件、治安維持法はどう教えられているか、1平和に向けて教員と生徒はどう語り合うかー内田和樹、授業計画と生徒の様子、授業を通して感じたこと、平和に向けて教員と生徒はどう語り合うか、2絵を描いただけで罪になるのかー伊藤和彦、授業のねらい、授業実践―2024・高校三年「日本史研究」、生徒の意見、成果と今後の課題、3治安維持法は教科書にどのように記述されているかー河合美喜夫、小学校6年社会の教科書、中学校の歴史教科書、高等学校の歴史総合教科書、高等学校の日本史探求教科書、治安維持法は何だったのか、治安維持法は名前を変え今も生きる、
感想
治安維持法はしばらくは国内の運用には慎重だったが、1930前半で全開、朝鮮・台湾・満州は運用の苛烈さがあった、今、特定秘密保護法・共謀罪・安保三文書が制定、政府による情報の独占と無制限の操作・治安維持法の再来の危険性を持つ、
まとめ
治安維持法とは何だったのか、治安維持法に抗した人々を語り継ぐ、治安維持法は今も生きている、治安維持法はどう教えられているのかを考察、治安維持法100年を辿る、