レビュー・商人の戦国時代

戦国時代の商業史、著者は川戸貴史、一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授、専門は日本中世史、貨幣経済史、著書「戦国期の貨幣と経済」他、

概要

戦国金融道ー京都商人の栄枯盛衰、様々な職人と売り子たち、船で運ばれる商品、大阪湾を掌握した三好氏、京都にすべてが集まる、戦国金融道、ついに不満爆発、権門経営は守護代、野洲井と賀茂社天皇家の資金管理、土倉、ほんとうの楽市楽座ー兵庫・堺博多・伊勢大湊、瀬戸内海海運・兵庫、アジアとの貿易・堺、納谷、信長・秀吉との関係、博多争奪戦、太平洋海運・伊勢大湊、角屋と北条氏徳川家、単純でない楽市楽座、復興策・特権排除・治安維持、軍事戦略、新興商人VS特権商人ー利権だらけの中世、四府賀興丁座の形成、米権益独占、新興商人集団・保内商人、偽文書による紛争決着枝村商人の反論、証拠文書か実効支配か、保内勝訴、御用商人たちの暗躍ー商人的活動を担った大名家臣、銀山屋敷と尼子氏の御用商人、毛利氏の商人的家臣、赤間関、水先案内人・海賊、大名に仕えた因島村上氏、距離を置いた能島村上氏、大内氏がこだわった瀬戸内海、織田信長の商人司・伊藤宗十郎、今川氏の商人頭・友野氏、遍歴する修験者と商人、大名たちの経営戦略ー資源大国日本、苧麻を独占した苧座、滞った特権収入、別の手に、資源豊かな戦国時代武田信玄・上杉謙信の金山開発、石見銀山、越前朝倉氏の城下町・一乗谷、北海道の物流拠点・勝山館、大分土着守護・大友氏館、南蛮貿易とキリスト教、世界史の中の戦国時代、石見銀山、倭寇的状況-治安の悪化と貿易、堺商人の日明貿易、細川と大内の武力衝突博多と堺が遣明船派遣合戦、堺商人・日比屋了珪、南蛮貿易、角倉了以の南蛮貿易、

感想

大阪湾から淀を上り京にすべてが集まった時代、港湾都市兵庫・堺博多・伊勢大湊での商業、ほんとうの楽市楽座は復興策、軍事と多様、新興商人と特権商人の利権をめぐる争い、石見銀山をめぐる御用商人と商人的活動を担った大名家臣、資源大国日本と大名たちの経営戦略、石見銀山で世界に参入、倭寇と貿易、堺商人の日明貿易、遣明船派遣をめぐり武力衝突、南蛮貿易と堺、日比屋了珪と角倉了以を辿る、

まとめ

戦国金融道、ほんとうの楽市楽座、新興商人VS特権商人、御用商人たちの暗躍、大名たちの経営戦略、世界史の中の戦国時代を考察、揺らぐ権力、新旧の秩序がせめぎあった時代を描く、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA