アメリかはヨーロッパに代わる単一の地位についた、ヨーロッパと違う点は宗教と人種である、ハイデッガーはナチス加担でアメリカ嫌い、アメリカの謎を追求、著者は大澤真幸、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学、」思想志「THINKING・O」主宰、著書「不可能性の時代」他
概要
ナチスを支持した・アメリカを批判した哲学者、1ハイデッガーにとってのアメリカ、2技術の時代の政治組織、3民族と国家の間の存在論的差異、4ナチズムという病を治すには、キリスト教の国の奇妙な振る舞い、1信仰の上に建てられた国、2アメリカの起源におけるキリスト教的情熱、3現人神とイエス・キリスト、4山に登りなさいと歌う聖職者、消えない人種主義、1建国時に振り出された小切手は、2マルクスはなぜ北部を支持したのか、3黒人問題は階級問題か、4アイデンティティ・ポリティクスと黒人、愛するがゆえに殺す、1愛されし者、2私が殺さなかったら・あの子は死んでいた、3もう一つの選択状況、4常にすでになし終えた選択、5その子を愛するがゆえに殺す、アメリカにおける始まりの行為、1国家の範例としてのアメリカ、2自由の道徳的劣化、3独立革命とピルグリム・ファーザーズ、4始まりは可能か、千年王国論の回帰1古い起源への愛着の欠如、2二種類の千年王国、3千年王国論の回帰、4予定説を経由しているのに、神議論の転回、1人生で最も深刻な問い、2ヨブ記再読、3苦難の神議論から幸福の神議論、4篤き信仰と無神論の短絡、神とお金、1神とお金の融合、2世俗的元型・ピューリタン的元型、3信なしの信、4信仰の対象―存在するかしないのか、古代ローマというモデル、1古代ローマのように2革命について、3権力と権威、4絶対者が5創設の行為においてアメリカのアイデンティティの二つの源流、1彼らはそれを知ってはいないが・行っている、2物神崇拝はどこに、3背反する二つの物神性、4第三者の審級の抽象化、5無意識の信仰、秘儀的・公儀的な教え、1レオ・シュトラウスの影ーエリート主義的民主主義、2理性の自己充足ー近代哲学の破綻、3啓示の可能性、4秘儀と公儀―シュトラウスのテクストにおける、メタユートピア、1世界宗教の布置―現世との関係で、2メタユートピアとしてのアメリカ、3アメリカを完成させる4貨幣退蔵者から資本家へ、5回り道という目的、アメリカン・ルネサンスの二本の縒り糸、1自然へ・文明へ、2アメリカン・ルネサンス、3ユニタリアニズムからトランセンデンタリウムへ、4信頼と懐疑ーアメリカと人間に対する、5日本の縒り糸のように、開花した資本主義から見返すと、1南北戦争の歴史的意義、2大資本家たちと「あるアメリカ的な悲劇」、3私は何を欲しているのか、4私が欲していたのはこれだ、5)I would prefer not to アメリカ独自の哲学の出現、1アメリカ独自の哲学―プラグマティズム、2アブダクション、3探求を通じて資本は循環する、4プラグマティズム、5プロテスタントのアブダクション知っている神と探偵、1ピューリタンの推論ー儒教の「秩序の合理主義」との対比で、2極大の懐疑と極大の信念の合致、3パースとホームズ、4探偵、5知っている神が失われた後に、喪失としての獲得、1ロースト・ジェネレーション、2戦争と女、3資本主義と女、4ヨーロッパ幻想、6スワン家の方とゲルマントの方、道徳的選択が不可能になるとき、1エクルバーグ博士の眼、2へンリー・ジェイムスの資本主義的文体、3無の選択、4道徳的空間の崩壊、5知りすぎた女、6見出しえない「ひび」、現れの秩序が維持されるためには、資本主義の終焉、1神のすべての名、2狂騒の20年代、3真性の終末の反復、4すべてを見る神の視点は失効する、5大恐慌、6ふたつのヴァージョンをもつ小説、7小説を破綻させた原因8資本主義はいったん終わった・しかし、アフロオプティミズム、1時間の関節が外れている、2非人間の露呈、3真の教会としての信団、4人種資本主義の二律背反、5アフロペシミズム、」6アフロオプティミズム、ハイデッガーの政治=哲学・なぜナチズムに加担したか、」1ナチスを批判したが、」2政治としての哲学・哲学としての政治、3消えない意志の概念、4顔と顔を見合わせてー意志の原点、5万物の王としての戦い、6ヘーゲルは生きている・しかし反ハイデガー的な意味で、7アメリカ社会にとっての教訓、
感想
ナチスを理想国家、アメリカを悪意の近代国家としたハイデッガーに集約される、アメリカの逆説(謎)とは①作為的キリスト教国、②生きている人種差別、③博愛の欺瞞④千年国家を利用⑤ピューリタンと世俗の融合、物神崇拝⑥ローマをモデル⑦自然と文明の融合、信頼と懐疑、⑧道徳的空間の崩壊⑨非人間の構成、ヨーロッパ自己否定を宿すアメリカの姿を見た、
まとめ
ナチスを支持した・アメリカを批判した哲学者、キリスト教の国の奇妙な振る舞い、消えない人種主義、愛するがゆえに、アメリカにおける「始まりの行為」、千年王国論の回帰、神議論の転回、神と金古代ローマというモデル、アメリカのアイデンティティの二つの源泉、秘儀的・公儀的、メタユートピア、アメリカンルネサンスの二本の縒り糸、開花した資本主義から見返すと、アメリカ独自の哲学の出現、知っている神と探偵、喪失としての獲得、道徳的選択が不可能になるとき、資本主義の終焉、アフロオプティミズム、ハイデガーの政治哲学を考察、アメリカという謎(逆説)を探求、