レビュー・ファイナンスの世界史

ファイナンスでコアとなる資金の調達と運用と、それに関わる金融ビジネスの歴史的歩みを中心に整理、著者は大村敬一、早稲田大名誉教授、慶應義塾大学経済学研究科博士課程修了、

概要

1ファイナンスと金融ビジネスの始まり、2中世物語の始まり―十字軍遠征とファイナンス、3商業取引の拡大とファイナンス―マーチャントからバンカーへ、4金融業務のボーダレスな展開-マーチャント&バンカーの隆盛、5大航海と交易のさらなる遠隔・広域化の始まりー地中海から大西洋、6株式会社の産声―ジョイントストックカンパニーの誕生、7君主の放漫と財政破綻―国家債務の肥大とファイナンス、」8カストディ機能から誕生した現代商業銀行-金匠銀行による信用創造とファイナンス、10国家債務としての銀行券の確立―中央銀行の創設、11不特定多数からのファイナンスー証券市場の成立、12庶民を熱狂させた投機商品-商品デリバティブの店頭取引、13証券市場の発展―ニューヨーク証券取引所、14コーポレートファイナンスへの第一歩―産業革命と証券発行市場の拡大、15金融による支配への根強い嫌悪-中央銀行の創設が遅れたアメリカの特異性、16ファイナンスの長期化・大規模化―マーチャントバンクとインベストメントバンク、17アメリカに群がる大陸マネーインベストメントバンクの台頭、18エマージングな投資機会を一般投資家にー投資信託の誕生、19広がる中流層のための運用情報ビジネス―格付け会社の登場と発展、20コーポレートファイナンスへの注目ーインベストメントバンクの発展、21資本市場の膨張とと崩壊―銀行業と証券業が分離された契機、22変革を迫られた証券業ー機関化と手数料の自由化、23押し寄せる市場変革の波―機関化と金融技術革新、24市場機能の変質―機関化の新展開、25証券市場の多様化と市場間競争、26大義のもとで表舞台へーデリバティブの上場取引、27悪魔が起こした市場崩壊―金融デリバティブ取引の暴走、28住宅モーゲージと貯蓄貸付組合、29投機の対象となった企業の暖簾ー敵対的買収、30富裕層向けの代替え的な運用機会の模索ーオールタナティブファンド、31上流域でのコーポレートファイナンス-起業から公開まで、32要件緩和が生んだファイナンスーサブプライム・リーマンショック、33脆さを招いた金融ビジネスの大規模化―自己資本規制の強化、

感想

ファイナンスを、機能面から創意や工夫等から歩みを概観、身近でベーシックな位置づけを与えている、

まとめ

中世までさかのぼって、調達面と運用面の機能について金融イノベーションの視点から整理、舞台中心は、地中海沿岸のイタリア諸都市、北海のハンザ同盟、近世に入って重商主義時代、ポルトガル、スペイン、オランダ、近代はイギリス、20世紀はアメリカを構成、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA