レビュー・お静かにの文化史

美術館、沈黙と静寂のケーススタディ集、著者は今村信隆、北海道大学大学院文学研究院准教授、北海道大学文学研究科博士後期課程修了、著書「17世紀フランスの絵画理論と絵画談義」他

概要

1美術館という場から考える、芸術と出会う場所、お静かにの要請沈黙と語らいの愉しみ、公共空間としてのミュージアム、」消費空間としてのミュージアム、2雑音と権力、声と音、音読と黙読、マナーではなくルールとして、私語の問題、コンサートホールと劇場、観客としてのアイデンティティ、雑音と権力、広場と街路、3会話と雑談、会話の許容度、雑談とは何か、ミュージアムでの正談と雑談、場違いな会話、書き言葉の権威、価値の判定者、4公共性を考える、公共性の三つの意味、公共性のはざまで、ハーバーマスの公共性、テンプルとフォーラム、賑やかな図書館のイメージ、5鑑賞と美術、沈黙・静粛の側から、沈黙の求め、館種と声、美術館と博物館、鑑賞の孤独、一緒に訪れ・独りで観る、美術作品という問い感覚のノズルを細くする、まなざしをデザインする、美を求める心沈黙と静粛に関するケーススタディ、「静座潜心シテ之ヲ熟視セバ」「その一言一語も聞き漏らすまいと・息を殺して待っていなければならない」「甚だしく淋しくなければならぬもの」「心の奥でしめやかに静かにとめどもなく涙が流れる、7声と語らいの価値、誰かのとなりで、「対話型鑑賞んもこれまでとこれから」、視覚に障害がある人とない人の対話、対話の力、二重の喜び-17世紀フランスの事例から、他者との共感、社会的接着剤としての美的経験、美的共同体を推進する、人々を隔てている障害を突き破る、

感想

「対話型美術鑑賞」のこれまでとこれからを辿り、権力排除、公共性、障害者との連携、美的共同体の構築を考えたい、

まとめ

1美術館という場から考える、2雑音と権力、3会話と雑談、4公共性を考える、5鑑賞と美術、6沈黙と静粛に関するケーススタディ、7声と語らいの価値を考察、美術館の声と沈黙をめぐり「お静かにの文化史」に切り込み、美術館の場における美的共同体構築を提唱、

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