大スピキオの娘・コルネリの悲しみ、アントニウスの妻・オクタウイアに美徳、アウグストウスの妻・リウィアの意志、ネロの母・アグリッピナの野心、良妻が賢母になれない時代、ローマ史の背景に彼女たちの物語があった、著者は本村凌二、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取たいのうちには得退学、東京大学名誉教授、著書「薄闇のローマ世界ー嬰児遺棄と奴隷制」他、
概要
覇者は混迷を深める、1特異なる民の神と神々、ユダヤ人とローマ人の共通点、異様に見えた神々を崇める姿、父祖の名誉に恥じない功績を、2グラックス兄弟とその母、救国の英雄の娘が生んだ兄弟、大農地には奴隷、奴隷の反乱、嵐を呼ぶ男、土地改革案、元老院の反発で撲殺、兄の死に復讐の弟、自滅、逆境に耐えたコルネリア、3内乱のローマ、田舎育ちの軍人が統領に、軍団編成、ゲルマンの大群、ライバル・スッラ、呪われた晩年、幸運児スッラ、元老院定数を倍増、4大ポンペイウスの勝利、共和政末期の世相、大富豪、奴隷反乱鎮圧の確執、クラッスス、凱旋式・ポンペイウス、海賊討伐、キケロの弾劾演説、専制君主、運命の寵児の栄光と死、1わが友カエサル、恵まれないキケロ、三頭政治、借財しながら大盤振る舞い、両雄を結びつけたカエサルの娘、名誉と利得のための戦争、戦利品と徴税で借財返済、パルティア騎兵とクラッススの死、2殺されるべくして殺された、エジプト逃亡のポンペイウス、女王クレオパトラ、終身独裁者、お前もか、世界帝国の創始者、3アントニウスとクレオパトラ、カエサル殺害犯、アントニウスの亡命で開戦、第二回「三頭政治」、クレオパトラに魅了されたアントニウス姉への侮辱を黙認できなかった弟、夫とクレオパトラの娘も養育した姉、共和政末期のクリエンテラ、4カエサルは妻を愛したか、愛と性、ポンペイの落書き、愛の形、プルトニウスの母親も愛人、尊厳なる者の帝国と都、1共和政の元首アウグストウス、頑強な友、統領13度・護民官37度、権力は人並み、卓越した軍人アグリッパ、帝政の建設、最高権力の獲得を目指す、ときに不誠実、幸福感をいきわたらせる、至上権、2私人として・公人として、皇帝の娘、期待の孫二人急逝、ユリア島流し、ときに温情・ときに冷淡、色男、黒幕型の人物、ウアルスの戦いで敗北、3平和のなかの詩人たち、建国叙事詩、深い洞察とユーモアあふれる詩集、恋愛詩オウイディウス、垢抜けした女性、天才詩人「恋の手ほどき」、追放されても高い人気、4ローマ市街の碑文を歩く、古代人の息遣い、トウリアの称賛碑、元老院と民衆、「神皇アウグストウス業績録」、「権威において万人に優越」、パンテオンとアグリッパの碑文、ファブリキウス橋名前が並ぶコンスル表、コンスタンティヌス帝の凱旋門、ケスティウスのピラミッド墓碑、墓のこだわり、巨費を投じる、血族の権威と引力、1ゲルマニクスの幻影、後継者の突然死、眉目秀麗で美徳と勇気、毒殺犯の黒幕、有能な軍人でも融通がきかないティベリウス、籤で10人に1人兵士を処刑、猜疑心からカプリ島へ隠遁、節約しすぎて金融危機、老帝の訃報、2狂気と不機嫌の皇帝、カリグラの狂気、大逆罪の処刑を繰り返した末に暗殺、クラウディウスの4人の妻と官僚、ローマ人が求める政治の資質、人気者だった兄ゲルマにクスの重圧、4人目の妻による毒殺説、3暴君にして芸能人・ネロ、身内の邪魔者は皆殺し、舞台に出演し喝采を求めた、名将を妬んで自害を命ずる、偉大な芸術家、ユリウス・クラウディウス朝、血管を切り閉談しながら命を絶つ、キリスト教徒迫害説、4手なずけられる民衆、勇猛心を刺激する剣闘士興行、穀物の無料配給、パンとサーカス、5ポンペイ・グラフィティの世界、ヴェスヴィオ山大噴火とプリニウスの死、ポンペイの落書き、酒さえあれば、愛欲の街角、民衆の読み書き能力、セネカの忠告、カエサル・アウグストウス創り出した帝国の物語
感想
カルタゴを倒したローマは混迷の時代、カエサル登場・後継者オクタウイアヌスで帝政に転換、ポンペイの悲劇を考察、
まとめ
覇者は混迷を深める、運命の寵児の栄光と死、尊厳なる者の帝国とと都、血族の権威と引力を考察、混迷からカエサルと後継者オクタビアヌス登場、帝政の時代に転換、暴君ネロまでを描く、