レビュー・東ユーラシア全史

梅棹忠夫「文明の生態史観」、川勝平太「文明の海洋史観」を取り上げ「文明の交易史観」を提示、著者は上田信、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、立教大学文学部特別専任教授、専門は」中国社会史、著書「伝統中国」他

概要

序)風の中の歴史、1ユーラシアを吹き抜ける風、梅棹忠夫の「文明の生態史観」、文明のクライマックス、夏雨気候と冬雨気候の転換点、ユーラシアの東西境界線、乾燥地帯はなぜ生じるか、ユーラシア大陸に吹く風、川勝平太の「文明の海洋史観」、モンス―ンはなぜうまれるか、モンスーンと山脈、東西ユーラシアの生態環境の差異氷河がもたらした東西ユーラシアの差異、2新たな歴史観、歴史観の世界史、歴史観の日本史、人類と交易、交易の類型、東西ユーラシア間の交易、東西ユーラシア間で交錯するモノとイミとヒト、1偏西風アジアでの文明の形成ー先史時代から紀元4世紀、1偏西風アジアの遊牧騎馬民族、ユーラシア大陸に広がる現生人類、中緯度乾燥帯の地勢と植生、シベリアからもたらされる降雨、東西ユーラシアを結ぶ交易路、草原の路を経由する農作物と青銅器、狩猟騎馬民族の形成、東ユーラシア遊牧民「匈奴」、匈奴の社会構成、匈奴の指導者「単于」、拡大パターン、2偏西風アジアの農耕文明、農牧交錯地帯の文明、景観、異民族との緊張関係、鼓腹騎射、秦漢と匈奴、仏教の伝播と交易、東夷の世界、2モンスーンアジアでの文明の形成ー先史時代から紀元5世紀、1モンスーン陸域アジアでの交易、稲作の起源と伝播、青銅器文化の広がり、タカラガイが運ばれた路、中原から観たモンスーン陸域アジア、紀元前千年紀の陸域アジア、秦の影響、交易国家としての南越国、張騫の西域探検、2モンスーン海域アジアでの交易、アラビア湾沿岸の航路探索、海域の古代交易ルート、モンスーンの海を渡った船、サンスクリット・コスモポリタン、インド亜大陸から延びる海上ルート、漢地から延びる交易ルート、港市国家間の関係ー盤盤と扶南、主体的インド化ー林邑、法顕がたどった路、3広域交易圏の形成―4世紀から8世紀、1偏西風アジアでのキャラバン交易、草原での諸勢力の興亡、北魏の成立、北魏から隋唐へ、突厥の勃興と突厥文字、ソグド人とキャラバン交易、玄奘の旅、オアシスの路をたどるキャラバン交易、偏西風アジア勢力圏、マンチュリアでの渤海国の成立、渤海国をめぐる交易、新羅人ネットワーク、2モンスターアジアにおける港市国家連合、」マラッカ海峡ルートの形成、港市国家の連合体、港市国家連合を巡った高僧、義浄が観察した記録、雲南の王国、日本列島の位置づけ、4一体化する北と南の交易路ー9世紀から12世紀、1北東アジアの新興勢力、キタイと沙陀族、契丹か遼か、ウイグル帝国と吐蕃王国の衰亡、宋朝の成立、澶淵の盟、慶暦の和約、新興勢力ジュシエン、ジュシエンの自立、和議と銀・絹織物、2モンスーン海域アジアの新興勢力、ジャワの王国、ポロブドール寺院、シャイレーンドラ王国の海洋進出、ペルシャ・アラビア出身の海商、海域アジアと宋朝、ジャンク船の登場、林邑から占城へ、三仏斉を名乗る諸勢力、東からの参入者、日宋交易の立役者、早すぎた経済革命、5ユーラシア通商圏の形成ー13世紀、1新生遊牧帝国の形成、気候温暖化と草原、元朝秘史が伝えるテムジンの生い立ち、集史に描かれるチンギス・カン、十三翼の戦い、アイルを単位とする遊牧、ミンガンと軍事組織、カトンとオルド、拡大する帝国、気前のいいカアン、御用商人オルトクと通行証パイザ、2モンゴル帝国とモンスーンアジア、クビライの雲南攻略、ウリヤンカダイがたどった路、クによる大元ウルス創建、モンスーン陸域アジアの動向、大元ウルスと海商、クビライの海域アジア遠征、モンゴル帝国と朝鮮半島・日本列島、モンゴル帝国と海域アジア、モンゴルの平和、6通商圏の変調と再編ー14世紀から16世紀、1陸域アジア―カアンを継ぐ者、モンゴル帝国の解体、遊牧騎馬民族の通念、オイラトの勃興、正統カアンの行方、アルタン・カアンと明朝、チベット仏教の新旧宗派、チベット仏教ゲルク派とモンゴル社会、2海域アジア―海禁・朝貢・密貿易、陸から海へ、漢地での明朝の成立、明朝と朝鮮、明朝と日本、明朝と海域アジア、鄭和が海に出るまで、鄭和の7回の南海遠征、鄭和の遠征とムスリム、ポルトガルの海洋進出、ポルトガル海上帝国の実態、スペインのフィリピン進出、銀経済の復活と密貿易、倭寇の頭目、日本への鉄砲伝来、海禁政策の緩和と日本商人の通商、7信仰・戦争・そして通商―17世紀から19世紀前半、1編成風アジアー割拠する諸勢力、銀と十字架、キリスト教と日本、宗教と通商、戦争と殉教、壬辰戦争と戦後処理、島津氏による琉球侵略、マンチョリアの新興勢力、アイシンからダイチン・グルンへ、清朝とモンゴル・チベット、清朝とジュンガルの対立、ロシアの進出と清朝、漢地の人口増加、2モンスーンアジア―新たな参入者、オランダ東インド会社、海の軍閥、日本の鎖国と清朝の遷界令、オランダ東インド会社のジャワ島支配、漢地から海域アジアへの移民豪奢品から贅沢品・嗜好品へ、8欧米列強の極東アジア進出ー19世紀、1ロシアの極東進出、主観国家とぃう理念の筒身東漸、ロシアの毛皮交易、ロシアと日本の接触、ロシア・日本交渉の変化、2イギリスの極東進出、ナポレオン戦争と日本、東インド会社によるアヘン・茶葉交易、アヘン商人ジャーディン、ギュッツラフとジャーディン、モリソン号事件とギユッツラフ、ジャーディンとアヘン戦争プラン、アヘン戦争と南京条約、3自由貿易論と地政学、じゆうぼうえきろんとスコットランド、多角的交易と為替決済、アヘン戦争後のロシア・イギリスの対日外交、アメリカ艦隊の日本遠征、グレート・ゲームと日本、咸臨丸と福沢諭吉、終)環球の中の日本ー20世紀、環球の完成、日清戦争と万国公法、知朝鮮半島とマンチュリアの利権、世界大戦としての日露戦争、偏西風アジアの動向、アメリカのアジア・太平洋への進出、国際条約体制と日本、世界大恐慌と東ユーラシア、満洲事変から日中戦争へ、日本の南進と大東亜共栄圏、大東亜共栄圏の理念と現実、

感想

梅棹忠夫「文明の生態史観」、川勝平太「文明の海洋史観」をベースとし、「文明の交易史観」を提示、先史時代から19世紀まで通観、19世紀からアジア太平洋までを日本を中心にまとめられているユーラシア全史、

まとめ

ユーラシアの東西、交易の歴史、遊牧騎馬文明と農耕文化、陸域・海域の交易から広域交易圏形成、新興勢力と通商圏の変調と再編、欧米列強進出と日本を考察、

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