イスラム世界が他の地域とお互いに影響を及ぼしあってきたかを解説、著者は宮田律、現代イスラム研究センター理事長、米国カリフォルニア大学ロスアンゼルス校大学院修士課程(歴史学)修了、専攻はイスラム地域研究、国際政治、著書「黒い同盟・米国・サウジアラビア・イスラエル」他
概要
1イスラム誕生とその発展、1イスラム誕生期のアラビア半島はどんな社会だったか、オアシスにできた町革命的なメッカ、革命的な性格ををもつ宗教、2生きたコーラン開祖ムハンマド、隊商の指導者から預言者へ、コーランと並ぶイスラム法の法源、3いすらむの基本的教えとは、あなたの上に平安あれ、ムスリムが守るべき五つの義務、4イスラム世界はなぜ急速に拡大したか、ムスリム社会への参加者とされた異教徒、イスラム神秘主義とは、スパイスのこうえきでもたらされた莫大な富、5スンニ派とシーア派は何が違う、スンニ派とシーア派の根本的な違い、シーア派にとっての殉教の日正統カリフ時代を継いだウマイヤ朝、6世界の学問に貢献したバクダードの知恵の館、アッバース朝時代の繁栄、アッバース朝時代の繁栄、世界的学者を多数輩出、7イランがイスラム文化に及ぼイスラムとした影響、ペルシャ語を失わなかったイラン人の誇り、イランがアラブ人に与えた影響、イラン文化復興の擁護者、サーマーン朝、2イスラムとヨーロッパ、8十字軍はイスラム文化からヨーロッパに何を持ち帰ったか、十字軍のシリアへの進出、イタリア諸都市の台頭、ヨーロッパで参考にされた岩のドーム、9イスラムの英雄、サラディンとは、十字軍国家によるエルサレム支配の終焉、イスラムとキリスト教、ユダヤ教が共存、清貧を体現したサラディン10イベリア半島のイスラム支配、後ウマイヤ朝、イスラムを受け入れた異教徒たち、アブドウル・ラフマーン三世の名声、11ムスリムの灌漑技術はヨーロッパに何をもたらしたか、灌漑技術が経済発展宗教ををもたらした、スペイン料理に見られるアラブ・イスラムの遺産、12ルネサンスの基礎となったアラブの学問、翻訳の先駆けジェルベール、宗教を越えたトレドの翻訳事業、天文学研究の基礎を提供、13世界の最先端都市、後ウマイヤ朝のコルドバ、コルドアの進取の精神、コルドバの庭園技術、宗教を越えて親しまれたチェス、トマス・アクィナスに影響を与えたアラブ人、14パスタはアラブ人がイタリアに持ってきた、野菜・果物から米料理・スイーツまで、食文化に影響を与え合った宗教、11世紀シチリアにはパスタが存在、15アラブの楽器がクラシックに与えた影響とは、ヴァイオリンの原型となったレベック、抑圧された人びとから生まれたフラメンコ、16イスラムの天国を体現したアルハンブラ宮殿、諸勢力とのバランスを図ったナスル朝、ナスル朝けんちくぶんかの典型、17なぜスペインでユダヤ教の才能が開花したか、ユダヤ人に建設されたグラナダ、アラブ・イスラムとヨーロッパの懸け橋、もっとも寛容な宗教指導者マイモーン、18地中海交易の中心、シチリア島・パレルモ、11世紀にはヨーロッパ第三の都市に、多言語社会のシチリア19対話で達成し13世紀の中東和平、19ヨーロッパとイスラム世界の対話、ヨーロッパとイスラム世界の対話、学者の共和国シチリア、異教徒の盟友に捧げられた言葉、3ヨーロッパを震撼させたオスマン帝国、20ビザンツ帝国の滅亡で歴史の何が変わったか、オスマン帝国によるコンスタンティノープル、アヤソフィアに代表されるイスラムとキリスト教の融合、21ハプスブルク家とオスマン帝国の争い、オスマン帝国領ハンガリーの成立、ヨーロッパの宗教事情に与えた影響、22コーヒーがウイーンに根付いた意外なきっかけ、ロ―ルキャベツの起源、23海軍大国オスマン帝国、オスマン帝国の異教徒政策、とまらない勢い、24英エリザベス一世が愛したトルコ・スタイル、イギリス国教会とローマ・カトリックの分裂、テュルクリと呼ばれるトルコ趣味、25今のイランの原因、サファヴィー朝、サファヴィー朝とオスマン帝国の競合、世界で最も美しい都市、イスファハーン、トルコ音楽を好んだモーツアルト、ブラスバンドの起源、敵国の宮廷にも派遣されたイエニチェリの音楽隊、4ヨーロッパ優位をもたらした大航海と産業革命、27コロンブスの大いなる誤解、アメリカ大陸発見はヨーロッパに何をもたらしたか、大ハーンはすで倒されていた、キューバのアラブ社会、28産業革命で形成逆転したヨーロッパとイスラム社会、産業革命と医学の発達、ヨーロッパへの原料供給地となったイスラム世界、29オスマン帝国の経済はなぜ破綻したか、銀の大量流入でインフレが加速、ヨーロッパ諸国がオスマン帝国の財政を圧迫、30フランス革命はオスマン帝国に何をもたらしたか、ブリュメ―ル18日というクーデター、国民国家の成立、ロシアの南下政策、31ユダヤ人差別が露呈したドレフュス事件、ドレフュス大尉の冤罪、国民になれないユダヤ人の苦悩、5帝国主義のヨーロッパとイスラム世界、32日露戦争がイスラム世界に与えた衝撃とは、帝国主義勢力VSイスラム世界、イスラム諸国で相次いだ日本への賛美、33瀕死の病人と言われたオスマン帝国、領土は全盛期の半分に、バルカン半島をめぐる対立、第一次世界大戦の勃発、34イスラム世界はいかに第一次世界大戦に関わったか、チャーチルの挫折となっ「チャナッカレの戦い」、ロシア帝国の解体への伏線、35アラビアのロレンスの後悔、潰えた統一アラブ世界の夢アラブ人との約束を反故にしたイギリス、36中東地域の混乱をつくったサイクス・ピコ協定、アラブ人の間で生じたイギリスへの反発国をもたない世界最大の民族・クルド人、パレスチナ問題・クルド人問題の根源、37シオニストにユダヤ人国家を約束したイギリス、バルフォア宣言の矛盾、シオニズム運動の担い手たち、6第二次世界大戦とイスラム世界、38ユダヤ人排斥はどのようになされたか、第二次世界大戦の勃発、ヒトラーの領土拡張主義、政治的・人種的な反セム主義、39ヒトラーはいかにイスラムを戦争に利用したか、イスラムを武断的宗教と称賛、イスラムの民族をアーリア人に認定40ムスリム部隊はなぜ独ソ戦で最前線に送られたか、ドイツの戦いのためにムスリムを徴募、反ユダヤ主義政策にも利用、ソ連からの解放者を演じたドイツ、41フランスも戦争に利用した、反ユダヤ主義に抵抗したムスリム、フランス軍内にあったムスリム兵への差別白人によるパリ解放という演出、42ユダヤ人を」ぽろコーストから救ったムスリム、ユダヤ人に避難場所を提供したアルバニアのムスリム、小さなエルサレム・サラエボ、43日本のアジア主義者は」なぜイスラムとの連携を考えたか、対ムスリム工作に関わった日本人女性、イスラムとの連携を考えた日本のアジア主義者、回教圏研究所に集まった日本人研究者たち、7戦後のイスラム世界と国際社会44アラブ諸国は戦後何を目指したか、エジプトに戦争協力を迫ったイギリス、エジプト革命の勃発、イラクの国内問題も悪化、45パレスチナ問題はいかに生じたか、第一次中東戦争の勃発、エジプト革命から第二次中東戦争へ、イスラエルは現在に至る占領地を獲得、今日まで続くガザ市民の犠牲、46石油危機はなぜ起きたか、戦略物資としての石油、石油危機の始まり、47イスラム原理主義の台頭をもたらしたもの、イラン革命がイスラム諸国に与えた影響、宗教界の反発を受けたレザー・シャーの改革、イスラムの復興現象、イスラム世界は何に反発したかー9.11同時多発テロ、湾岸戦争がもたらしたこと、イスラム世界からの反発、正当化されたイラク戦争、アフガニスタンではタリバン政権が復活、49アメリカの正義は正しかったか、自由・民主主義の促進、不適切に使われたアフガニスタンの再建資金、イスラム世界への軍事介入は必ず失敗する、シリアではイスラム国が台頭、50ハマスとイスラエルの戦争はなぜ泥沼化したか、市民の生活空間を攻撃するイスラエル、イスラエルのガザ封鎖がもたらしたこと、政治の主流になりつつあるパレスチナ人追放
感想
50のストーリーでつなげたイスラムの世界史、イスラム誕生、イスラム文化とヨーロッパ、産業革命でヨーロッパ優位、オスマン帝国の弱体化、第一次大戦とイスラム、ヒトラーとイスラム、中東の火種となったパレスチナ問題を辿る、共存・対立の歴史、
まとめ
イスラム誕生とその教え、カリフ世襲によるイスラム国家・ウマイヤ朝、十字軍とイスラム世界、アッバース朝と競合した後ウマイヤ朝、イスラム文化とヨーロッパ、オスマン帝国の発展、ヨーロッパ諸国との争い、イラン民族の復興とオスマン帝国、オスマン帝国の打倒を目論んだコロンブス、ヨーロッパ優位をもたらした産業革命オスマン帝国の経済破綻、オスマン帝国支配下の独立運動、日露戦争がイスラム世界に与えた衝撃、オスマン帝国の弱体化、第一次世界大戦とイスラム社会、ヒトラーのドイツ民族至上主義、イスラム戦争遂行に利用したヒトラー、ユダヤ人をホロコーストから救ったムスリム、中東の火種となったパレスチナ問題、4回に及んだ中東戦争、石油で影響力を増したイスラム諸国、イスラム原理主義」の台頭、ガザを実効支配するハマスとイスラエルの戦争を考察、50のストーリーでつながるイスラムの世界史、