レビュー・占いと中世人

占いは中世の日本人にとって、生活や政治にとって欠かせきょうないものであった、当時の日記や古文書から明らかにする、著者は菅原正子早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、学習院女子大学非常勤講師、著書「中世公家の経済と文化」他

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感想

中世は占いなしでは暮らしていくことができなかった、様々な占いがあり、政治・学問・合戦に欠かせないものだった、陰陽師や僧侶が活躍した中世社会の実態に迫る、

まとめ

生活の中の占い、朝廷の占い・幕府の占い、陰陽師の家、天変地異と政治、儒学と易占い、戦国の世と占いを考察、占いなしでは暮らしていけない中世の人々の実態に迫る、

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