人類の飽くなき収集欲をテーマ、著者はアルベルト・マンゲル、ブエノスアイレス大学中退、ヨーロッパ各地遍歴後カナダ移住、2016年ブエノスアイレス国立大学図書館長就任、アルゼンチンとニューヨークを行き来し、2021年リスボン在住、著書「読書の歴史ーあるいは読者の歴史」他、
概要
神話としての図書館、著者の書斎、シッキングハーストのロングホールライブラリー、西太后の石舫、モンテーニュの塔、バベルの塔アレクサンドリア図書館、秩序としての図書館、ピープスの書棚、リテラトウーラ・ジ・コルデアの一例、永楽大典、アルファベット順、主題別、ローマ時代の浮彫、十進法のデューイ、空間としての図書館、オルソープの螺旋階段、パトリシア・ムーアのアパート、ワシントンの議会図書館、「ドゥ―ムズディ・ブック」、アレクサンドリア図書館大学共同体、ガブリエル・ノーデ「図書館設立のための助言、仏塔、ディドロ「百科全書」、権力としての図書館、ヴォルフェンビュテルのヘルツオーク・アウグスト図書館、アシュールバニパル王、カーネギーはダンファームリングに共同図書館設立、公平な扱い、「蔵書票」、影の図書館、排除された書物の棚、著者・書斎の利用者への注意書き、アッシュールバニパル王、「ピポテシス」図書目録、収容所の図書館、メキシコ大司教ファンデ・スマラガの破壊、デュランの警告、形体としての図書館、図書館の設計図、ラブルースと大英博物館図書館閲覧室、クレメンス7世とミケランジェロの図書館建設、ウアザーリ絶賛のラウレンツアーナ図書館の階段偶然の図書館、偶然の場でもある、オアシス都市シンゲッティの図書館、敦煌洞窟、行為者、仕事場としての図書館、執筆に必要なものに囲まれ仕事する部屋、書斎と図書室、ヴァ―モント自邸「ナウラーカ」の書斎、作家の影と書斎の影、マキャベリの書斎、心の在り方としての図書館、アルビのサント・セシル大聖堂に描かれた「生命の書」蔵書は私たちの生き方、本は変化しつづける、カッシーラのヴァ―ルベルブルグ図書館訪問での動揺、ヴァ―ルブルグの収集熱と図書館、孤島の図書館、ロビンソンクルーソーの聖書、アリストテレスの蔵書、様々な読書家、現代社会おいて読書は補助、図書館は倉庫、ウエブは寝床や食事を提供してくれない、ロバ図書館、読書により神技を授かる、生き延びた本たち、ドイツ語の「祈祷の手引き」、ナチスの破壊と蔵書救済、ユダヤ人問題研究所、強制収容所での「魔の山」回し読み、王女ポリュクセスの死、敗者の書庫の記録、強制収容所ののヤーコプ・エデルシュタイン、忘れられた本たち、ずっと読まない本、無理に初めから読まなくてよいと奇妙な忠告、タリバン政権下で書店の抵抗、アメリカでの奴隷に読書禁止、黒人に利用許可のコシット図書館、イラク戦争で略奪されたバクダッドの国立図書館と公文書館、ハンムラビ法典、空想図書館はじめに言葉ありき、ボルヘス図書館長の架空小説、ラブレーのガルガンチュア物語、ディケンズの書物収集と背表紙、マッソンが編纂した空想の図書目録、「海底二万里」ネモ船長の書斎、図書館のアイデンティティ、ペトラルカの蔵書遺贈と公費による図書館条件により国立図書館設置、イギリスでは王室蔵書管理官に任じられたベントリーの「図書館の建設と議会法による確立」提案受け入れにより、大英図書館の扉が開く、パニッツイは知性と運営の才により世界最高の文化機関に変えた、レバノンはフィリップ・ドウ・タランの蔵書寄贈と図書館設置要望により国立図書館設置、内戦による破壊を受けレバノン大法学部校舎に移転、帰る場所としての図書館、過去は世界人の母国であり、万人の祖国であり、どこまでも無限の広さを持つ図書館である、図書館が与えてくれた贅沢、終わりに、ウエブによって無限性の概念が生じたが、古代の図書館が示唆した旧来の無限性の概念が消えたわけではない、図書館は私たちに「現実の」世界を与えてくれない、発見から始まった物語は探求で終わらなければいけない、
感想
著者の書斎紹介、アレクサンドリア図書館、分類、書棚、アーシュールバニパル王の権威、スマラガ大司教の文化破壊、図書館の設計、隊商都市の図書館、仕事場、生命の書、ロビンソンクルーソーの聖書、強制収容所の「魔の山」、タリバン政権下の書店、ラブレーの「ガルガンチュア」、大英図書館、過去は世界人の母国・祖国・図書館に注目、愛書家の楽園を描く、
まとめ
神話としての図書館、秩序としての図書館、空間としての図書館、権力としての図書館、影の図書館、形体としての図書館、偶然の図書館、仕事場としての書斎、心の在り方としての図書館、孤島の図書館、生き延びた図書館、忘れられた本たち、空想図書館、図書館のアイデンティティ、帰る場所としての図書館を考察、著者の書斎をめぐる図書館の旅、