現代におけるラテン語を巡る状況から始めて、歴史の中で記述言語として知・教養と深く結びついていった経緯について概説した、著者は村上寛、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、立教・明治学院・早稲田で講師、人文知のプラットフォーム「クェス」代表専門は西洋中世思想、著書「鏡・意志・魂ーポレートと呼ばれるマルグリッドとその思想」
概要
現代のラテン語、ラテンとは何か、ラテン文字の広がり、日本の大学ではラテン語が人気、キリスト教とラテン語、現代に生きているラテン語、身の回りにはこんなにラテン語、学術用語はなぜラテン語なのか、文法コラム1,文字・発音、ラテン語の起源、ローマ建国の伝説、エトルリア語とラテン語、ギリシャ語という先駆者、ギリシャ語の韻律、ギリシャに魅了されたローマ、弁論家キケロの生涯、ギリシャ哲学の導入、散文ラテン語の完成、ウエルギリウスーラテン文学最高の詩人、ウエルギリウス「アエネイス」、ギリシャとローマを接続する叙事詩、ホラティウスー多彩なる韻文、オウィディウスー諧謔の詩人、ラテン語独自の恋愛、詩、オウディウス「変身物語」、文法コラム2、動詞、古代末期までのラテン語、劇作家、古代ローマの出版流通、古代ローマの図書館、ラテン語の識字率、古代ローマの教育、役に立つラテン語、ラテン語はいかにして伝わったか、ギリシャ語圏へ伝播、古典ラテン語と俗ラテン語、俗ラテン語の台頭、古典教養の衰退、文法コラム3、名詞、ラテン語とキリスト教、公用語としてのラテン語、キリスト教は何を信じているのか、原始教会とその言語状況、ラテン語圏の初期キリスト教とその言語、ローマ司教とキリスト教、東方ギリシャ語圏との溝、新旧約聖書、聖書のギリシャ語訳、ヒエロニュムス、ウルガタ訳聖書、アウグスティヌスの生涯、聖書の文体とラテン語、中世キリスト教のラテン語へ、文法コラム4,前置詞・人称代名詞、初期中世から盛期中世のラテン語、中世という時代、ラテン語からロマンス語へ、ラテン語発音の変化、ゲルマン諸王国はなぜラテン語を使ったのか、修道院の生活、修道院における古典伝承、北方の修道院における古典伝承、古典を継承する修道士・ベダ・ウエネラビリス、イベリア半島の古典伝承、カロリング朝の教育復興、正しいラテン語を取り戻せ、正書法と発音、写本はいかに伝わったのか、写本のために考案された書体、ゴート族風のゴシック体、文法コラム5,形容詞、学校・教育のラテン語、修道院での教育、キリスト教と古典文学の葛藤、修道院に弁証論は必要、移動する教師と生徒、弁証論の大流行、教科書や選集での教育、女性はラテン語とは無縁だったのか、教養ある女性へ、修道女・ビンゲンのヒルデカルト、世俗女性の学識・エロイサ、フランス語前夜、ラテン語を駆逐するフランス語、聖書の俗語翻訳、文法コラム6、不定詞・命令法、イタリアルネサンスから現代へ、ラテン語からイタリア語へ、ラテン語の復興、大学で使われるラテン語、ラテン語と教育、ラテン語賛美の陰り、エラスムスの「キケロ主義者」、人文主義の陰り、ラテン語からスペイン語へ、翻訳運動、日本宣教とラテン語、明治以後のラテン語、文法コラム7,修辞学・現在分詞、
感想
ラテン語はキリスト教・修道院とルネサンスにより復興、俗語は親類言語・フランス語・イタリア語・スペイン語に置き換わった、文字はゲルマン民族・英独が借用、漢字文化圏と類似、
まとめ
現代のラテン語、ラテン語の起源、古代末期までのラテン語、ラテン語とキリスト教、初期中世から盛期中世のラテン語、学校・教育のラテン語、イタリア・ルネサンスから現代を考察、ラテン語はキリスト教と結びつき聖なる言語へ、俗語は仏・伊・西に置き換わる文字はゲルマン民族が借用、教養ある言語の歴史を辿る、