レビュー・琉球王国の南海貿易

伊波普猷「海の沖縄人」発見、琉球の海外交流と「南海貿易」を展望、著者は中島楽章、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了、九州大学大学院人文科学研究院准教授、著書「明代郷村の紛争と秩序ー徴州文書を史料として」他

概要

海洋王国の船出、グスク時代の海域交流、北から・南からの海域交流、泉州、浦添、朝貢貿易の開始、三山の形成、南島路の発展、明朝の成立と海禁、福建南方に活路、福建海商と琉球貿易、朝貢貿易と歴代宝庵、久米村(那覇)形成と統一琉球王国の成立、朝貢使節の私貿易、歴代宝案(対外関係史料)、明朝と琉球王府、王相と長史(冊封政務機関)、王相懐機の活躍、懐機と対外通交、南海貿易の発展、14世紀の東南アジア、鄭和の遠征、交易の時代と港市国家、アユタヤ朝と華人、琉球の南海貿易開始、南海貿易と華人海商、港市国家アユタヤ、琉球の礼物、琉球の青磁輸出、シャムの礼物と商品、シャムの「香花酒」、パレンバンの華人政権、日本・琉球貿易、懐機の通交、ジャワのマジャパヒト朝と華人海商、琉球の通交は朝貢体制のサブシステム、王朝交替と海外貿易、国際貿易港・那覇、首里城と貿易陶磁、朝鮮漂流民、福建海商、東・南シナ海域の結節点、チャンパとフィリピン、対日貿易、博多商人、尚泰久から尚円へ、梵鐘鋳造、奄美諸島へ、金丸の即位、相国寺、王朝交替と交易勢力、博多商人、那覇勢力、渓隠から芥隠、程鵬と蔡感、対明通交の不祥事、久米村華人、尚真王期の南海貿易、尚真王の50年、海外貿易の衰退、貿易陶磁、執照と符文(派遣船数推定史料)、琉球船、規模、日本・朝鮮貿易の成長、堺商人、島津氏、博多・堺の貿易陶磁、朝鮮貿易と南海産品、マラッカ貿易の進展、海域アジアの集散港、マラッカ通交、礼物とインド綿布、パサイとの通交、チャンパとベトナム、黎朝(チャンパ)と交戦、沈香と陶磁器、青花貿易、ベトナム通交、平人蝕出土の一括埋葬船、ヨーロッパ人との出会い、アル・グール鉄を産するリキーウ(琉球)、ポルトガル人とゴーレス(琉球人)、マラッカ占領、ポルトガルとレキオス(1514年からの琉球人)、マラッカ貿易、交易品、風俗・習慣、交易方法、パタニ・交師・広東、スンダ・カルパとの交易、パタニと胡椒貿易、ティナイ、「おもろそうし」、広東貿易、タマン、ルソンとブルネイ、マゼラン艦隊、ルソン来航、ルソン産綿布の対日輸出、ブルネイとの龍脳貿易、ディオゴ・リベイロの地図、南海貿易の変容と終焉、日本銀と陳貴事件、1510年の変動、1520年の危機、日本・朝鮮貿易の拡大、ヴァスコ・カルヴォの情報、日本銀、陳侃の琉球渡航、唐船の九州渡航、陳貴事件、ポルトガル人の琉球到達、エスカランテの報告書、アユタヤ、ポルトガル人琉球漂着、レイテ島「東洋遍歴記」、ポルトガル人種子島到達、ペロ・ディエスの情報、ルソン貿易の動向、中継貿易の衰退、シャムフィリピンと九州・琉球とルソン貿易、琉球王府とルソン貿易、南海貿易の落日冊封使謝杰の証言、貿易陶磁の激減、島津氏の圧力、対明貿易、冊封使夏子陽の証言、「万国の津梁」の200年、朝貢貿易、貿易中心地として機能、

感想

琉球王国の南海貿易について時間的、空間的に全体状況を描き出している、琉球王国の朝貢貿易については、既に刊行されているが南海貿易については新分野、琉球の中継貿易を朝貢体制のサブシステムと論じ、「歴代宝案」、日本・朝鮮貿易や福建・広東との密貿易について、新たな知見を示した、

まとめ

海洋王国の船出、南海貿易の発展、王朝交替と海外貿易、尚真王期の南海貿易、ヨーロッパ人との出会い、南海貿易の変容と終焉について考察、朝貢貿易は長期衰退に向かうが、福建・広東での私貿易の拡大・日本・朝鮮貿易の成長、南海貿易の多角化、那覇に来航する華人・南海商船の貿易を通じ琉球の海外貿易はピークを迎えた、

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