チベットが世界史登場は7世紀の前半、チベット初の統一国家誕生吐蕃王国時代から政治的独立を失った1959年に至るまでの歴史を記述、著者は正木晃、筑波大学大学院博士課程修了、国際日本文化研究センター客員助教授など歴任、専門は宗教学、著書「空海と密教美術」他、
概要
チベットの民族・言語・領域、国名と由来、自然と地理、チベット人、チベット語、古代チベット、吐蕃王国の台頭、吐蕃と唐の戦争全盛期、中国仏教かインド仏教か、ポン教、仏教とは正反対、インドか中国か、仏教王国、チベットにおける仏教の成熟、10世紀から12世紀のチベット、グゲ王国とアティーシャ、氏族教団のおじ甥相続、サキャ派、転生活制度誕生、過酷な修行、黒帽と紅帽、チベット全土に広がる、モンゴルとチベット、モンゴル帝国の覇権、強圧的なコデンの招請状、サキャ・パンデイタの書簡、パクパとクビライ、皇帝につきつけた条件、華夷秩序、キャサ派の全盛、超天才プトウン、仏教の黄金時代、元の衰退、サキャ派からパクモドウ派へ、明の建国とチベット政策、巨人ツオンカパとゲルク派、ペンコルチューデ仏塔、チベット密教に惑溺する皇帝、ゲルク派対カルマ派、ゲルク派の救世主、ダライラマ制度、モンゴル布教、転生者の系譜、ダライ・ラマ政権の時代、清建国、迫りくる危機、シンシャク氏政権、五世誕生、一難去ってまた一難、ゲルク派の大逆転勝利世俗政権が成立していれば、ダライ・ラマ政権の確立、夢よもう一度、順治帝とダライラマ五世、玉虫色、康熙帝とダライラマ五世、最後の遊牧帝国、ガルダン・ハーンの悲劇、破局、ダライラマ六世の運命、清によるチベット支配、紅帽派の断絶、チベット仏教に傾注乾隆帝、密教に魅せられた理由、毒殺されるダライラマ、近代とチベット、清の没落とイギリスのチベット進出、ブータン、大失態ダライ・ラマ13世の苦闘、チベット独立宣言、ダライ・ラマ対パンチェンラマ、ダライラマ13世と日本人、動乱直前のチベット、動乱
感想
世俗政権・吐蕃と唐の間で外交関係、チベット仏教成立後は中国王朝と政治的関係、近代に入り中国共産党が侵攻、インド亡命、
まとめ
チベットの民族・言語・領域、古代チベット、チベットにおける仏教の成熟、モンゴルとチベット、仏教の黄金時代、ダライ・ラマ政権の時代、近代とチベットを考察、吐蕃王国崩壊からチベット仏教成立、権力継承の「転生活制度」、統一国家からダライ・ラマインド亡命までを描く、