Tシャツが登場する日本史、著者は高畑鍬名、2004年映画「紀子の食卓」で衣装助手、12年監督作「もしかしたらバイバイ」が映画祭に入選、早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース修了21年個展「1991年の若者たちがタックアウトしたTシャツを2021年の君たちは」を開催、
概要
ぼくらがTシャツで旅出る理由、二つの世界大戦がイメージを変える、Tシャツの運命を変えた女性スタイリスト、「欲望という名の電車」でセックスシンボルになる、初めて中流家庭に10代を描いた「理由なき反抗」、ティ―ネイジャーの戦闘服になる、日本公開当時のパンフレットは「Tシャツ推し」ではなかった、村上春樹が語る白Tシャツの難しさ、物語の死角で衣装がつながらないことの意味、誕生、洋服を禁止していた江戸幕府、福沢諭吉のオンドルショルツ、明治天皇は洋服の着用で日本古代の筒袖・細袴に戻った、百鬼夜行の怪しげなる洋服着用者たち、夏目漱石の赤シャツ、永井荷風の洋服論、柳田国男の白いメリヤス、谷崎潤一郎の運動服、小津安二郎の学生服とTシャツ、弊衣破帽という美学、国防色から白のまぶしさを取り戻した青い山脈、アプレゲールのアロハとリーゼント坂口安吾と白洲次郎の白い仕事着、井伏鱒二の垂らしワイシャツ、1953年独立を宣言した下着、思春期、太陽族と憧れの角度、石原裕次郎と丸首シャツ、日本で最初のTシャツ族は六本木に集まった、紳士の仮面を泥で汚しわざと破いたジーンズ、みゆき族をジャリ・ファッションと呼んだ平凡パンチ、学生服から遠く離れて、週末だけTシャツとジーンズを・番長漫画の主人公が着る、メンズ・アンアンとしてのTシャツの断絶、なぜ三島由紀夫は1952にTシャツという言葉を書けたか、失踪、80年代はジーンズへの拒絶で始まった、なんとなくクリスタルにTシャツが出てこないのは偶然ではない、雑誌の時代にシティボーイにかけられた呪い、矢沢永吉の真似をした不良が裾をイン、小津安二郎からジョジョの奇妙な冒険へ続く伝統、コムデギャルソンと弊衣破帽、丸井の赤いカードで借金してまで買うTシャツはなかった、尾崎豊と吉田栄作の逆張りファッション、裾を出す不良が時代を変える、反抗期、渋カジ・日本で初めてファッション雑誌を捨てた若者たち、ファッションをライブで楽しむ高校生たち、シティボーイ雑誌「ポパイ」の歴史的敗北、不良の掟として裾を出す、「幽・游・白書」と「SLAM DUNK」の不良ファッション、男はつらいよの真面目ファッション、街の無意識が裾を出す、岡崎京子が描く「新しさを追うこと」が古くなっちゃった東京、黒歴史、読んでいないふりをするために・ファッション雑誌に手を伸ばす、電車男と脱オタクファッションガイド、脱オタクした電車男が最終回でオタクファッションに戻る理由、美味しんぼと流行の彼岸、モダンボーイにかけられた呪いの言葉、ファッションの流行が暴力的なのは制服するから、藤原ヒロシによってTシャツは借金して買う物に、ガイヤが木村拓哉にもっと輝けと囁いている、輪廻転生ヒルナンデス！が菅田将喗系スタイルを」特集、タックインがモードからナードへ、デムナ・ヴァザリアとヴァージル・アブローがひっくり返した価値観、ラッパーやスケーターむ裾を入れる時代、Tシャツの裾を出しているとバカにされる時代の定点観測、なぜタックインのテクニック期間は10年もつづいたのか、東京の若者たちがTシャツの裾を入れたのはなぜなのか、街を挑発する無名の天使たち、街を挑発したいのか・もてたいのか・バカにされたくないのか「SLAM DUNK」「幽・游・白書」「今日から俺は」にみる」時代劇としての1990年代、」ルックバッのタックインはおしゃれなのか・ダサいのか，もてるタックイン男子は・なぜ少女漫画と恋愛リアリティ番組の中にしか存在しないのか、2075年のナードファッション、20年後の電車男たち、普通を書き換えると服は普通でいい、100年後の大河ドラマで2021年の東京オリンピックを描くために、1000年後のタックイン・1000年前のシャツアウト、流行はいつも過去形、憧れて真似をして落とし穴に落ちる醍醐味、変声期と成長期若者には流行が止まって見える、2075年のナード・ファッション、
感想
和服を捨て、ちょんまげ姿で洋服着用、1953年独立宣言した下着、六本木族登場、80年代でジーンズ拒否、80年後半に渋カジ族がファッション雑誌を捨てる、90年代は電車男ブーム、2010年から10年間Tシャツの裾を入れる時代、Tシャツを着て歩けるようになって70年Tシャツをめぐる冒険は続く、
まとめ
ぼくらがTシャツで旅に出る理由、誕生、思春期、失踪、反抗期、黒歴史、輪廻転生、2075年のナード・ファッションを考察、Tシャツと若者の文化史、